出版社内容情報
「間違いだらけの車選び」で日本の自動車のあり方を方向づけた自動車評論家の重要なことばを厳選、車とは何かをその箴言から探る。
内容説明
「自動車ってのは所有も維持も使用も自由だからこそ魅力的な商品なんだ」…巨大な自動車の世界に影響を与え続けた、これほど強靱な言葉たちが他にあっただろうか!?
目次
第1章 自動車評論の構え―私は自動車評論家である以前に、自動車愛好家である。
第2章 欧米車の先進と愉悦―ベントリィに乗っていると「憧憬」と「諦観」とが複雑に交錯する。
第3章 愛しき日本のクルマ―トヨタは「自家用車ユーザー」を予見し、クラウンをつくったのである。
第4章 クルマを変えた、間違いだらけのクルマ選び―クルマを作るのは技術ではない。思想なのだ。
第5章 クルマと女性と友情と…―クルマの運転がうまいなどというのも、教養の最たるものだろう。
著者等紹介
徳大寺有恒[トクダイジアリツネ]
自動車評論家。1939年生まれ。成城大学経済学部卒。1964年に第2回日本グランプリでトヨタワークスのレーシシングドライバーへ。その後自動車評論家となり、1976年に発売された『間違いだらけのクルマ選び』(草思社)がベストセラーとなり脚光を浴びる
沼田亨[ヌマタトオル]
1958年、東京生まれ。楽器メーカー、オーディオメーカー勤務を経て、フリーランスのライターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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chiseiok
14
島下氏単独での『間違いだらけのクルマ選び2016』が何だかやっぱり物足りなくて、始祖たる故徳大寺師匠のコメントを懐かしんで思わず購入。そのコメントがまあ凄くて、「こんなクルマでも買う人がいるから不思議」「これほど奇妙キテレツなクルマはそう例を見ない(中略)一種の見世物だ」「所有して自慢できる初めての軽自動車」「SLKなどこのクルマの前では、ただの安物」…。清々しいほどの毒吐きと痒くなりそうなべた褒めのコントラストがたまりません。当時の物議の醸しっぷりは半端無かったでしょうね。とっても懐かし楽しかった。2016/03/22
Daisuk
0
言葉をピックアップする本はあまり好きではないが、自動車に対する著者の当時の評価と改めて解説が入る構成は良かった。 贅沢は無駄な事、お金の使い方に人となりが出るに賛成。他人への見栄やスペックが良いからではなく、ポリシーが見え隠れするから車選びは面白いと思う。2021/04/03