踊れわれわれの夜を、そして世界に朝を迎えよ

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309246277
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0010

出版社内容情報

この時代の最も重要な哲学者が時代の危機に深く迫りながら、来たるべき政治・藝術・文学をひとつのものとして問いかける戦いの書。

「この時代の最も重要な哲学者が時代の危機に深く迫りながら、来たるべき政治・藝術・文学をひとつのものとして問いかける。佐々木中の新たなすがたとわれらの未来をしめす思考の戦い。
あの感動をふたたび!(「切りとれ、あの祈る手を」・2010)
ますます濃く、熱く、深く佐々木世界が浸透してくる。奥深い繊細さとTシャツとせ
つなさと響きと怒りと心強さと。----いとうせいこう推薦!」

【著者紹介】
1973年青森県生。東京大学文学部卒業、同博士課程修了、博士(文学)。著書に『定本 夜戦と永遠』(上・下)『切りとれ、あの祈る手を』『九夏前夜』『足踏み留めて』『しあわせだったころしたように』他多数。

内容説明

思考は踊る。雄弁が舞う。2012年から2013年に至る最新論考、講演および対談を集成。

目次

踊れわれわれの夜を、そして世界に朝を迎えよ
母の舌に逆らって、なお―翻訳・ロマン主義・ヘルダーリン 二〇一二年秋、九州講演の記録
疵のなかで疵として見よ、疵を―NAMURA ART MEETINGの講演の記録(於大阪)
この静穏な倒錯に至るまでに―ベーコンをめぐって・対談×保坂健二朗
神秘から奇蹟へ―小説家いとうせいこうの苦難
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著者等紹介

佐々木中[ササキアタル]
1973年青森県生。作家、哲学者。東京大学文学部思想文化学科卒業、東京大学大学院人文社会研究系基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程修了。博士(文学)。現在、法政大学非常勤講師。専攻は現代思想、理論宗教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

53
批評家作家の著者による講演などをまとめたもの。ベンヤミンの翻訳についての解説本を読んだがはっきりしないままだったが、偶然開いたこの本にその意味合いについての論考があった。聖書のバベル伝説で失われた、純粋言語に近づくのがドイツロマン派の翻訳の目指すところだという…… あとヘルダーリンというドイツ最大の詩人の凄みの解説があるのだが、こんなものは翻訳できないだろう。いとうせいこう作品についての説明がある。いとう作品は未読のため、後回し。独特の語りに魅力がある本。2017/03/20

寛生

15
文体が何とも堪えられないと感じながら読み始めたが、佐々木中らしい本。しかも、佐々木中だからこそ言えること、彼だからこそ書けないことが書かれてある。折には、こんなことまで言ちゃっているのかあ?と度肝を抜かれるようなことまで。これは、かなり『美しく』書かれてあって、大学の授業に使うといいかもしれない。鮮明な立場、恐れない言論の自由がここにある。2013/09/17

Bartleby

13
ベーコン論や翻訳論、写真論など、どれも刺激的で示唆に富んでいる。その中でも、いとうせいこうのデビュー作『ノーライフキング』から長い沈黙を経て生まれた『想像ラジオ』まで、彼の小説群を貫くテーマを描き出した論考が一番読み応えがあり、また感動的でもあった。『ノーライフキング』にはさまざまな評価があるけれども、自分が心を動かされたのはそういう点ではなく、まさにこういうところだったと、この論考を読んで改めて気づかされた。2015/07/23

鳩羽

5
踊る、煽る。いろんな表現を思い浮かべるが、ただ考えるだけでなく身体を動かしたくなるような、ノリが良くて美麗な文章はこの筆者らしいと思う。取り上げられているテキストや絵そのものに向かいたいという気持ちにさせるところがすごい。翻訳をドイツ・ロマン主義に喩えたり、写真を静止画ではないと講演を始めてみたりと、どこに連れていかれるか不安になったりもするが、遠くへ行き、変化していくのを愉しむような読書体験ができる。2013/11/26

nrk_baby

5
初めての佐々木中...と思いきや磯部涼『踊ってはいけない国、日本』で文章は読んだことあったのね。 とりあえず、タイトルと装丁が素晴らしい(笑) 小説含め他の本も読んでみたい。2013/11/08

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