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内容説明
なぜ人は刺青をするのか?自分を守る。他者から外敵から、厳しい労働から。古代から現代に到る(実は空白期間も長い?)がまんのファッション。究極の表現行為の歴史と文化人類学。皮膚科の権威による世界のいれずみをめぐる30の物語。図版多数。
目次
谷崎の『刺青』―皮膚から肌への一瞬
病理学者ウィルヒョウといれずみ―センチネルリンパ節概念の元祖
桃のいれずみ―霊力、性そして龍
イ草作業のつらさと“そらうでいれずみ”
ヘナによるいれずみ
針突―南嶋の女のいれずみ
入れぼくろ―客と遊女の駆け引き「心中立て」
背中のいれずみ―五社英雄の決意
細川藩の除墨帳―社会復帰のための施策を取り入れた『刑法草書』
ニコライ皇太子のいれずみ―両腕に龍の彫り物〔ほか〕
著者等紹介
小野友道[オノトモミチ]
1940年、山口県出身。皮膚科医師。熊本大学医学部卒業。医学博士。熊本大学医学部皮膚科学教授を経て、同大学副学長に。現在、熊本保健科学大学学長。日本皮膚科学会皆見賞ほか受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Lulo
1
非常に興味深かった。皮膚科医が文化誌を書いているという形式だが、とにかく文章が美しく、蛇足もなく、医学への探究心も感じられ、惹きこまれた。中には全く興味がない話もあったが、一つ一つの話が短いので、全く負担ではない。いれずみをする様々な動機がわかり、またいれずみに近い、化粧や着飾ることについても想いを馳せるきっかけとなった。引用の仕方も丁寧。2018/10/06
たねうま
0
ふと手に取ったけど、広く浅く文化、歴史、医学と色々な視点から述べていたので非常に知識が増えた。2017/05/20
0422
0
とてもいい。歴史、人物わかる。2015/04/17
踊られ念仏
0
医学から風俗まで幅広くまとめられている。各章もコンパクトにまとめられていて、読みやすかった。2013/04/08
のの
0
知らない資料(特に医学系)が結構あったので、参考になった。 一話が長くないので読みやすいけど、きちんと調べてるので好印象。 確かネットに載せてましたよね。2010/09/26