内容説明
巨大な高層ビルに豪華なショッピングモール…とても豊かなのに、何だか窮屈で生きにくい国・日本。何があるわけでもないのに、伸び伸びと人生を楽しめる国・イギリス。この差はどこから来るのだろう?イギリスに14年間暮らす著者が明かす、人生をじっくり味わえる「ふところの深い」社会とは。
目次
第1章 日本に必要な風景(フレミング氏の憧れと失望―京都にて;狂気の沙汰? ほか)
第2章 人にやさしいイギリス社会のネットワーク(ある読者からの手紙;敗者が復活出来る教育制度 ほか)
第3章 イギリス人の多様な人生観(毎年三万人がハラキリする国;自殺の理由 ほか)
第4章 「勝ち組」志向と「金メダル病」(他人との距離;イギリス人は感動秘話より議論がお好き ほか)
第5章 イギリス最新事情(欧州選手権とポルトガル人マルコの旗;欧州選手権をめぐるイギリス人の心理 ほか)
著者等紹介
渡辺幸一[ワタナベコウイチ]
エッセイスト、歌人。1950年北九州市生まれ。73年北九州市立大学外国語学部卒業。90年イギリスに移住。以来、一貫してロンドンの金融街シティに勤務。英系銀行の財務アナリスト。渡英後、文筆活動を開始、93年朝日歌壇賞、95年角川短歌賞、97年北九州市民文化賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
10
とても面白かった2007/07/29
charuko
4
非営利の基金組織による住民のための再開発や、充実した福祉。今まで私がイギリスに抱いていた合理主義・個人主義というイメージとはまた違った一面を教えてくれる。弱者にやさしく、懐の深い共同社会を、日本がどう見習えばいいのかわかりやすく解説。2008/09/20
あが
3
沢山の日本人に読んで欲しい本です。日本がイギリスの様に『国は弱者に優しく、個人は強く育つ国』になるには、全く何もかもが足りないと思います。民族や国民性が違うというのは言い訳でしかありません。この国での生活に苦痛を感じ自殺に追い込まれる人々がいる以上、他国の良い所はどんどん取り入れるべきではないでしょうか。2010/07/30
takao
2
ふむ2022/07/15
ひろちき
2
イギリスの親子はお互いに自立した大人として接するというのはいいなあ。うらやましい。自分もそんな親になりたいけどすごく難しそうって思うところが日本人だなって思う。でも意識すればできなくはなさそう。意識しないとできない。日本の教育って外からはどう見られてるんだろう。2014/06/19