シリーズ・道徳の系譜
生殖の哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 126p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309242859
  • NDC分類 114.3
  • Cコード C0010

内容説明

これまでの生命=生殖論を覆し、生と死を根底から見直すための未来の哲学。

目次

第1章 未来からの視線―生命・自然(死と死者にとらわれた時代;未来の予測―地球温暖化・環境化学物質・移入種・バタフライ効果;未来の兆候―ターミネーター・エイリアン;性と死―生ける屍;生殖の未来―フランケンシュタイン博士・モロー博士・ダナ・ハラウェイ;有望な怪物―優生思想批判)
第2章 生殖技術を万人のものに―「交雑個体」を歓待する(論外なこと;生殖補助技術;クローン技術;新胚作出技術)
第3章 未来と生殖をめぐって

著者等紹介

小泉義之[コイズミヨシユキ]
1954年札幌生まれ。1988年東京大学大学院人文科学研究科博士課程哲学専攻退学。1990年より、宇都宮大学教育学部講師。2002年より、立命館大学文学部教授。2003年より、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授
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感想・レビュー

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harass

61
刺激的挑発的な問題提議の論考。現行の厳しい倫理規定は廃止し、一部の研究者や国家にのみ限定されたバイオテクノロジーを万人に解放すべきだ、生まれる『怪物を歓待』せよ、それにより、人間が無根拠に前提にしている人間の基準を変容させることになるだろうと。それこそが、人間の未来(未来の人間)であり、よりましな人間になりうる可能性をもたらすのだ、と。実に刺激的な引用は他のレビュを参照。SFの一節のような提言で、実にパンクだ。120ページほどの薄い本でさほど難しくない。2017/07/04

シッダ@涅槃

31
素晴らしい。全部読了後に序文を読み返すと味わい深い。◆「バイオテクノロジーについては無知を免れない所はあるが、私は疑える」といった文言、及び「生殖技術を万人のものに」といったマニフェストが強く印象に残る。特に後者を忘れてしまっては小泉氏の批判を大きく取り違えることになるだろう。◆短い本だが、本当に現代の思想(ポスト・ヒューマニティーズなど)の先駆にもなっている模様。2020/02/08

しゅがぁ

12
「死の欲動」から「生の欲動」へ、「中絶」から「生むこと」へ、「"似非"倫理的な健常者」から「怪物的な障害者」へ……生命にまつわるすべての思想は「生殖」の予測不可能性を言祝ぐために行われなければならない。あらゆるタブーを廃棄せよ、来るべき劣生社会を想像するために! 過激な小泉哲学を理解する上で避けては通れない良書。2018/03/22

msykst

6
パンクである。「リベラリズムは使えない、科学者もわかってない、フェミニストはヌルい」みたいなな感じで全方位に刃を向ける。主張としては生殖技術および生体情報のコモンズ化、性と生殖の分離、等々。『生と病の哲学』の方が時を下っているので、豊富な事例を元に綿密な議論が読めるけど、グルーヴ感を体感するならばこっちの方が良いかも。後でまたまとめ直すとして、以下、気になった文言を。→「従来からの性と生殖の制度を守ることを非難しているのではない。従来からの性と生殖の〈外部〉に対して寛容でないことを非難しているのである。」2017/02/04

絵比 乃魅須

5
2003年出版の本だが、今読んでも示唆に富む。現在の性に関する言説一般においても、本書ほど生殖について突っ込んで考えているものはないのではないか(あれば教えて欲しい)。「いかなる子どもであれ生むべきという立場か、いかなる子どもであれ生まないという立場しかない」(109頁)。この視点から見れば、一部界隈で流行しているらしい反出生主義も論者の大半はヌルいのではないか(著者自身、反出生主義についての論文で述べているが)。「真の知識に基づく真の救済」こそが「哲学の使命」(125頁)と言う著者の闘争の徹底性を見た。2020/03/08

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