内容説明
生活のなかの日本料理史。現在、わたしたちが当り前のものとしている食生活、食習慣はいつどのようにつくられてきたものなのか
目次
第1章 式庖丁からの離脱
第2章 元禄時代の食生活
第3章 茶の湯と料理文化
感想・レビュー
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bapaksejahtera
11
著者は食文化史家。日本料理史試論としての自著の仮説に基づき、平安から現代に亘る料理史本論を企図した。本書はその一環。本書で述べられるように料理文化は極めて都市的な性格を帯び、かつ都市文化は農業を始めとする十分な生産力を背景とする。その成立時期を、寛永年間に著された「料理物語」を以て画期とするという。専ら故実に固執する式庖丁の形式から離脱する事で調理法その物の発展が促され、以後の日本料理の原型が形作られる。本書は江戸初期から中期の各層の饗応献立や茶席の史料により具体例を探る。鸚鵡籠中記の引用が興味深かった。2025/03/05
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- 和書
- 超!!記憶力