内容説明
打倒、家父長制。家族、住まい、所有、育児、教育―。古代ギリシャのピタゴラスから現代コロンビアの「家母長制」エコビレッジまでユートピア=夢物語という捉え方を覆す画期的論考。
目次
第1章 未踏の知に向けて勇敢に踏みだす
第2章 家庭とは壁のあるところ?
第3章 子どもは社会の公共財
第4章 学校は何を教えるのか
第5章 所有のない世界を想像する
第6章 君をボス猿に喩えようか
第7章 幸せな家庭はどれも似ていなくていい
第8章 スタートレックの未来へ
著者等紹介
ゴドシー,クリステン R.[ゴドシー,クリステン R.] [Ghodsee,Kristen R.]
ペンシルベニア大学教授(ロシア・東欧学学科長)。2012年にグッゲンハイム・フェローを獲得。記事や論説は世界25か国語以上に翻訳され、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、ミズ・マガジン、ディセント、フォーリン・アフェアーズなど国内外の多数の紙誌に掲載。東欧の社会主義崩壊と資本主義への移行が社会にもたらした影響を、普通の人びと(とりわけ女性)の暮らしに焦点を当てて研究してきた。これまでに11冊の著書があり、話題作『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』は15か国語で翻訳出版された
高橋璃子[タカハシリコ]
翻訳家。京都大学卒業、ラインワール応用科学大学修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
12
タイトルが既に議論を呼びそう😁共有とか共生というと、ちょっとビビりますが、生き方の形は人それぞれという話。拡大家族は無理ですが、閉じた核家族のリスクや行き過ぎた自己責任論に疲れた人は沢山いるんじゃないかな。人類がリスクを分散し、生き残る為に如何に創意工夫してきたのか。奇抜な話ですが、なかなか面白かった。2024/10/07
takao
2
ふむ2024/10/02
Kreutzer
1
共同体生活や一夫多妻など、現代の社会生活とは異なる形の人間関係や社会制度の利点を追求していくのは楽しい。特に、孤独化やグールプ外の人々との距離が遠くなっている日本においては、共同体のあり方を考え直す必要は大いにあるだろう。2024/10/14
aki
1
読了2024/07/13
amanatu_siranui
0
革新的であるとはどういうことかを思い知らされる。当たり前だと思っている事柄も本当にそれが正しいか今一度考える必要があり、「所有」も意識的に解体していく必要がある事項の一つでもある。特にアレクサンドラコロンタイの主張は今でもなお新しい。2025/04/12