- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
内容説明
黒幕は誰か?なぜ政治に影響を及ぼすことができたのか?「普通の人々」を信仰・凶行に駆り立てたものは何か?「天敵」のジャーナリストがベールを暴く。
目次
はじめに 嵐
起源
「Qのことを訊いて」
Qの神官たち
Qは誰か?
世界を救う計画
ウイルス負荷
マトゥーンの魔法使い
知った者は眠れない
Qアノンの誘拐犯
パパがレッドピルを飲んだなら
Qの議員連盟
ベビーQ
Qは国境を越える
おわりに 愛国者が支配する
著者等紹介
ソマー,ウィル[ソマー,ウィル] [Sommer,Will]
1988年生まれ。ジャーナリスト。アメリカの陰謀論や保守・右派系メディアを専門とし、Qアノン陣営からは「天敵」とされる。ジョージタウン大学で国際政治学を学び、在学中からジャーナリストとしての活動を開始。ニュースサイト“デイリー・ビースト”政治記者や同サイトのポッドキャスト番組『フィーバー・ドリームズ』司会者等を経て、現在“ワシントン・ポスト”紙メディア記者
西川美樹[ニシカワミキ]
翻訳家。東京女子大学文理学部英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
121
なぜ社会や政治は自分の理想から遠いのか不満を募らせる人に「影の組織が世界を支配しているからだ」と囁けば、選挙より実力行使だと短絡してしまう。Qアノンと呼ばれる陰謀論が、貧富差が大きく宗教的狂信の強いアメリカで拡大していく有様は空恐ろしいほどだ。誰もが持つ金や名誉や権力を手に入れたい望みを巧みに突き、民主主義の前提条件を破壊して暴力騒乱を招こうとしている。オウムのサリンテロや統一教会の洗脳を経験した日本人は、アメリカの状況を笑えない。そんな陰謀論を利用する政治家は、ヒトラーに手を貸したドイツ人と同じなのだ。2024/02/22
HANA
54
世界は闇の政府によって動かされている。上流階級は子供を生け贄に若さを保っている。唯々荒唐無稽な噂であるが、世の中にはそれを信じ切って米国議事堂を占拠しようとした人々もいる。本書はそんな陰謀論に染まり切った人々、Qアノンを解説した一冊。元は掲示板に書き込まれた簡単なコメントを発端に、それを解説する神官のような人々や自分こそがQであると名乗り出る人間、そしてそれを信じた人やその家族等、Qの言説を巡る悲喜劇がこれでもかと開陳されている。政治家までがそれを否定することなく利用しようとするのには慄然とするかな。2024/02/10
Tomonori Yonezawa
5
県立LIb▼'23.11/20 初版▼序終+13章307頁、章題省略。▼4章途中p.100あたりから流し読み。その辺から「Q」が関わった、引き起こした出来事を羅列しているだけのように感じた。字の小ささ、訳本臭さにへこたれる。▼「Q」は最初の内は面白かったんである。途中から明らかにおかしい、相手にする必要なしに暴走していった。▼上下左右どれでも極端に近い方って暴走していくもんなんである。なので、真実が混じってると感じても、醒めた目で見つめる自分を維持しよう。それだと高揚感足りなくて、タバコが進むよな。2024/03/30
おじ
3
陰謀論で家族がめちゃくちゃになるの切なかった。2024/04/02
Oki
2
オーム真理教や統一教会とそっくりな信者の振る舞いだが、Qアノンは、オーム真理教や統一教会と違って中枢をもっていないように見える。 そのQアノンに何で、統一されたような力が永続的に発揮できるのかが不思議。 中枢のない荒唐無稽な陰謀論は普通は分裂すると思うが。 2024/08/19