内容説明
傷つきやすいこと、傷つけてしまうこと、他者と生き延びること。ケアの現場と現象学とを結ぶ泰斗の原点にして、まったく新しいレヴィナス入門。
目次
第1章 レヴィナスの生涯と作品
第2章 外傷の哲学―レヴィナスの核
第3章 逆流する創造―初期の世界論と他者論
第4章 暴力批判論―第一の主著『全体性と無限』
第5章 後期思想『存在の彼方へ』
第6章 外傷としての主体から深淵の空虚へ
第7章 メシアニズムを捨てて―信仰なき宗教について
第8章 レヴィナスの歴史哲学
終章 死者の復活―回復論としての歴史
補章1 消えたアルベルティーヌ―メルロ=ポンティという鏡に映るレヴィナス
補章2 レヴィナスとすき間のない世界―貧困地域の子ども支援を例に
著者等紹介
村上靖彦[ムラカミヤスヒコ]
1970年、東京都生まれ。基礎精神病理学・精神分析学博士(パリ第7大学)。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授、感染症総合研究教育拠点CiDER兼任。専門は現象学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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