カルト権力―公安、軍事、宗教侵蝕の果てに

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カルト権力―公安、軍事、宗教侵蝕の果てに

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  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309231235
  • NDC分類 304
  • Cコード C0031

内容説明

戦後政治の断末魔をえぐり出せ!カルトに毒されて芯まで腐敗した権力の正体を、全力の取材と精密な分析で「闘うジャーナリスト」が暴露する。危機の時代を読み抜く必読書。

目次

序章 あの事件の前と後
第1章 カルト権力批判
第2章 事件以後―理の眼1
第3章 ルポ・町工場vs公安警察
第4章 反警察国家
第5章 事件以前―理の眼2

著者等紹介

青木理[アオキオサム]
1966年生まれ。共同通信記者を経て、フリーのジャーナリスト、ノンフィクション作家。著書に『日本の公安警察』、『北朝鮮に潜入せよ』(ともに講談社現代新書)、『絞首刑』(講談社文庫)、『誘蛾灯―二つの連続不審死事件』(講談社+α文庫)、『増補版 国策捜査 暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』(角川文庫)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たらお

21
元総理が銃撃されたことで持ち上がる統一教会問題。銃撃が起こることで問題が顕在化されたという思考に陥るのは、非常に危険。本来ならば、その問題はそこにずっとあったもので、それを見ないふりをして放置していた政府、ジャーナリズムに責任があったと問題提起する。しかしながら、また2023/12現在、政界では派閥の裏金問題が表面上にあがり荒れに荒れている。忖度がなくなった今、検察がどこまで本気で調べ上げ、報道していくのか。国民は注視していく必要がある。2023/12/17

Melody_Nelson

8
タイトルからして、もっと統一教会と自民党の関係について言及しているのかと思ったら、想像したほどではなかった(確かに、専門家ではないしね)。コラム主体の本書の中で、大川原化工機に対する公安の不当捜査のルポがあり、これが驚愕の恐ろしさ。検察の出鱈目っぷりも勿論だが、そもそも、日本では「人権」という概念が希薄すぎることが根っこにあるのかなと思う。本件に関して言えば、経済的なロス(<国益に反する)も大きいだろう。こうした出来事は大きく報道されないけれど大事なことなので、今後も取り上げてほしい。2023/07/23

Sumiyuki

6
雑誌に出稿した記事のまとめのため、斜め読み。赤報隊事件は、統一教会犯人説があるらしい。唯一熟読した章は大川原化工機の不起訴。冷戦が終わり、存在条件が脅かされた公安部存続のために起きた事件。2023/05/06

-

1
安倍政権を痛烈批判。2024/04/07

aruku_gojira

1
警察機構は戦前戦中、国内の反国家的とみなした動きを潰してきた。 その反省から、戦後は文民で構成された公安委員会が警察機構をチェックして運用する仕組みのはずだった…が、本書で語られるのは東西冷戦の終結以降、2000年代以降の警察権力、特に公安の肥大化はいかにして進み、政治権力と結びつき、警察ができることを増やしていったのかを各々のコラムで触れつつ、そして、権限の拡大によって、暴走とも言える警察の事例が記される。 大川原化工機の章は、公安警察が得点稼ぎに走り人を死なせた印象で、いろいろ悲しくなった。2023/05/03

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