内容説明
娘の奇異な行為にとまどいながら、自閉症という難攻不落な城を砕こうとした愛の四十年は、ついに娘の幸せとは何かを理解する。
目次
どのようにはじめたらいいのか?
第1部 話すこと(これは音ではない;そのときが来たら;「ほら、あのことだけど!」)
第2部 考えること(さまざまな日々;「10歳、それはマイナス1」;洗濯ばさみで留められている、ぶら下がり男)
第3部 絵を描くこと(「空は紫がかった黒」)
第4部 生活すること(「表情に表われるから」;「結果から学んだんだと思う!私のように!」;「あのね!職場の人たちは私の友だちよ!」;本当に泣いてもよい理由)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Zensohya
2
本書は、『ひとりぼっちのエリー』(原題「包囲攻撃Siege」からの驚くべき邦題)の続編で、あわせて40年にもわたる自閉症についての観察記録であり、各国語に訳され、世界的に有名な症例記録であり、特に前著はMITの教育課程でもテキストとして使用されたとのこと。他人への無関心、クレーン症状、ディレイド・エコラリア、発話と聴取の不連続、形・文字・色への傾倒、語結合ないしシンタックス形成の困難、形容詞その他関係性に基づく語、とりわけ人称代名詞の使用困難、等々、自閉症の特徴が鮮明に記述されていて、大変勉強になった。2022/04/29
りんふぁ
0
不思議だ。豊かな感受性、細やかな感性。わたしのほうが鈍いのでは?と感じてしまう。40歳過ぎても、学び出来ることが増えてる…やはり可能性は無限なんだな。2015/12/21
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