内容説明
柳田国男生誕150年!柳田民俗学の真髄に迫る。日本人の精神風土とは。戦後、新生日本のために、まず日本人の心性を見つめ、掘り下げた、柳田学の核心部。先年の増補版に、新たに「日本文化の検討」など100頁近くを追加。
目次
考えない文化
日本の笑い
処女会の話
離婚をせずともすむように
うだつが上らぬということ 家の話
日本人とは
家の観念
日本における内と外の観念
私の仕事
無知の相続
日本人の来世観について
私の歩んだ道
柳翁新春清談
次の代の人々と共に
日本を知るために
民俗学の話 一人座談
明治人の感想
魂の行くえ
日本人の神と霊魂の観念そのほか 折口信夫対談(司会・石田英一郎)
国史教育に就いて
日本文化の検討 今井登志喜、大西克礼、長谷川如是閑、和辻哲郎と
著者等紹介
柳田国男[ヤナギタクニオ]
1875年、兵庫県生まれ。民俗学者。1962年没。旧姓・松岡。短歌、新体詩、抒情詩を発表。東京帝国大学を卒業後、農商務省に勤務。貴族院書記官長を経て退官、朝日新聞社に入社。1909年、日本最初の民俗誌『後狩詞記』を発表。翌10年、『遠野物語』刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
9
日本、家、内/外なる概念を空間化し、それら変化を時間に沿って説明する歴史に対して、著者は歴史が前提とする時空概念に書字言語によって生を固定する近代国家の権力を見て、そこから排除される口承や身体行為を注視した。ゆえに歴史時空を念頭に日本人論として読むと本書は心性論に見える。が、各地の地勢や気候から成る環境に生きる人々が身体を基点に織りなす習俗には多様な時の流れや複数の層がある。全集未収録論文を集め増補した本書だが、著者が示すのは環境との対話から派生した習俗の諸例に見られるパターンも変動を続けるという特徴だ。2025/03/05
Go Extreme
1
文化の概念:考えない文化 伝統 習慣 和 集団調和 社会的価値 文化的背景 近代化 変革 思考停止 集団主義 固定観念 価値観 社会と教育:社会行動 教育制度 批判的思考 創造性 情報化社会 知識活用 情報の影響 真実探求 教育改革 メディア 学校教育 受験制度 歴史的影響:儒教 仏教 明治時代 西洋文化 価値観変遷 社会構造 伝統的価値観 現代社会 文化の継承 戦後変化 国際化 現代の課題:情報化 知識社会 メディア影響 思考の深化 多様性尊重 個人の意見 社会構築 文化融合 批評能力2025/03/07
takao
0
ふむ2025/02/19