内容説明
アラハバキの誤読を超えて。スサノヲ、ヤマトタケルらのヤマト王権の東征以前、海人族の覇者たちによる古代東国王権が形成されていた。「氷川神社」の謎を遡ることで、そのアラハバキの“実像”に初めて迫る!
目次
第一章 氷川神社の客神に祀り上げられたアラハバキ(アラハバキとは何者か;門客人とはアラハバキのことか ほか)
第二章 「アラハバキ」という呼び名の真相(唯一の手がかり;アラハバキの万葉仮名表記について ほか)
第三章 アラハバキの勢力圏と古利根川(元荒川)の深い関係(アラハバキはなぜこの地を選んだか;見沼の神 ほか)
第四章 スサノヲのヤマタノオロチ退治と、まつろわぬ東人(出雲神話に隠されたアラハバキ;出雲へ降って変身する須佐之男命 ほか)
第五章 八氏族の正体(つくられた家系;アラハバキの東国統治の終焉と、国家祭祀としての怨霊封じ ほか)
著者等紹介
戸矢学[トヤマナブ]
1953年、埼玉県生まれ。神道・陰陽道・古代史研究家、作家。國學院大学文学部神道学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ますりん
0
細かいところではロジックの不整合や仮説を根拠にした仮説的な物言いなどやや粗さが目に付くんですが、大まかなところでは、自分がなんとなくモヤモヤしていたところに綺麗に手が届いていてかなり腹落ちだし、海人族の影響評価をはじめ、そうだよなーと共感することも多々。大まかにはヤマト/イズモの二系統をいつも思い浮かべちゃうけど、その根拠って古事記&日本書紀でこの二つはほぼ同時期といっていいくらいに出来た本なわけで、シンプルにこれ以降に滅びた/吸収された一族は更にいると考えるのが自然だし。各国の一宮巡りも今度考えよう。2025/05/18
-
- 和書
- 税務調査ハンドブック