内容説明
「虎に翼」を準備した、民法学の泰斗の法律相談室。女権拡張に貢献し、明治大学の女子部の創設に寄与、女性の法曹会への進出に尽力した「日本家族法の父」による、今に古びぬ100の判例から知る法と人間。名著復刊!
目次
法学入門(何のために法律を学ぶか;現行成文法;法律家の聖書;ローマ法を通して;「流行遅れ」にならぬよう ほか)
判例百話(遺骨争い;亡父のした身元保証;大阪市の膨脹;薬瓶の間違い;刀と鞘 ほか)
著者等紹介
穂積重遠[ホヅミシゲトオ]
1883年、東京生まれ。法学者・民法学者。父は法学者の穂積陳重、祖父は実業家の渋沢栄一。東京帝国大学法学部卒業後、同大教授、法学部長に。「日本家族法の父」と称された。貴族院議員を経て、戦後、最高裁判事を務める。民法改正を念頭に、親族編、相続編関連の調査を提案。平塚らいてう、高群逸枝などの社会運動家を支援、女権拡張に貢献した。「児童虐待防止法」(戦後、児童福祉法に発展)を制定。女性法律家の育成にも尽力し、明治大学専門部女子部法科の創設に寄与し、1938年には三淵嘉子ら三人の女性が高等文官試験司法科に合格、日本初の女性弁護士が誕生した。また、最高裁判事時代に、刑法二百条(尊属殺重罰の規定)の違憲性を主張、没後の1973年に大法廷判決により違憲判決が下る。1951年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- ノーバディノウズ