内容説明
海人族の航海の指針となり、また大海人皇子=天武天皇の陰陽道国家の方向性を示した、神話のない神“天之御中主神”は、後世なぜ蘇ったのか!?
目次
第1章 北極星信仰の実相…海に生きる者に唯一の指針(北極星(北辰)の顕現
神名の原理
本居宣長の神名解釈
ヤマト言葉の由来
アメノミナカヌシを祭神とする神社
北極星と道教
伊勢に定着した「太一」
北極星は海洋民族の指針
星宮・星神社の系統
北辰信仰
記・紀に見える「星」
宮中祭祀と北辰・北斗
北極星と四方拝
四神相応が解き明かす「北に君臨する神」)
第2章 北極星が統合した呪術と科学…天武帝が企図した陰陽道国家(始めて占星台を興つ;天武帝が目指したもの;諱と海部;飛鳥を拓いた渡米氏族・東漢氏;乙巳の変と東漢氏;神格化された天皇;天文遁甲;陰陽寮と陰陽道;「八色の姓」が明示する古代日本の支配層;皇別の実態;「神別」の底力と「諸蕃」の実態;陸の民の指針になった北極星)
第3章 北極星の天下取り…坂東武者は関東平野を馬で泳ぐ(東照宮と陰陽道;螺旋の呪術;江戸の四神相応;よみがえる「海人族の科学」;二社一寺による江戸の守護;坂東武者たちの北極星;神道の起源;幻の大和心;復古神道の真相;新たな蠢動;「尾張神宮法案」廃案の真相;尾張氏はなぜ〈剣〉を返納しなかったか;「宇斯波久」が真相を解き明かす;「うしはく」と「しらす」;諡号に隠された真相;真の「復古」とは)
著者等紹介
戸矢学[トヤマナブ]
1953年、埼玉県生まれ。神道・陰陽道・古代史研究家、作家。國學院大学文学部神道学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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