出版社内容情報
いかにして中華文明は誕生したのか？ 先史時代から統一国家成立、帝国の繁栄、モンゴル支配までを活写。考古学、古代の書簡、地方の一族、女性の視点などから描き出す、全く新しい通史！
著者情報
イギリスの歴史家・映像作家。マンチェスター大学パブリックヒストリー教授。ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツなどのフェロー。100以上のドキュメンタリー作品を手がけ、高く評価される。
内容説明
神話時代の都は世界帝国へ。先史時代、始皇帝の登場、三国時代、唐の栄華、モンゴル人の征服王朝…ＢＢＣドキュメンタリー作家が、考古学・歴史学の膨大な知識を軸に、最新の発見や現地取材により、６０００年の人間ドラマを生き生きと蘇らせる！
目次
起源
商の大戦
天命
始皇帝と中国の統一
漢帝国
唐の栄華
衰亡
五代
宋代ルネサンス
北宋の滅亡
南宋―一一二七年－一二七九年
元―モンゴル帝国支配下の中国
著者等紹介
ウッド，マイケル［ウッド，マイケル］ ［Ｗｏｏｄ，Ｍｉｃｈａｅｌ］
イギリスの歴史家・映像作家。マンチェスター大学パブリックヒストリー教授。ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ、王立歴史学会、ロンドン考古協会のフェロー。ＢＢＣなどで１００本以上のドキュメンタリー作品を手がけ、高く評価されている。本書は「Ｔｈｅ Ｓｔｏｒｙ ｏｆ Ｃｈｉｎａ」シリーズをきっかけに執筆された。他にも多数の著書を発表している
須川綾子［スガワアヤコ］
翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomoichi
25
あまり読む機会がないヨーロッパ人から見た中国史。中国語原文からではなく先行英語訳のテキストを参照しての作品なので翻訳者は大変だったと思う。日本の支那史の専門家とはまた違う視点でそれなりに読む価値あり。2023/06/24
羊山羊
16
中国の歴史をドラマチックな筆致で描き上げた1冊。始まりから元王朝滅亡までをまとめた1冊で、この商（殷）～秦までの段階ですでに中国の中央集権国家としての理念・姿勢がほぼ出来上がっていることに驚く。周の時代につくられた易姓革命理論と秦の時代に固められた中央集権制度が今の中国にも受け継がれている。この結果かどうかはわからないけど、中国の動乱は常に過激。食人がめっちゃ出てくる。また、宋の中国版ルネサンスとしての文化の重要性など参考になる事沢山の1冊。面白かった。 2023/05/24
（ま）
3
西欧人の描いた映像製作的通史上巻、元まで パーンと市井の人々、風景のクローズアップと 歴史の流れを決定的に変えたものと変わらぬものと2023/01/20
siomin
2
中国の歴史を紹介した一冊。この巻では古代から元の滅亡まで取り上げています。わざわざ翻訳書で読むこともないでしょうが，環境問題や女性史を比較的強めに紹介しているのが特徴でしょうか。それと，ところどころに中国の街中を歩いているような描写があるのが印象的。広大な中国，統治するのも大変だと改めて実感。とくに治水は重要で，宋の衰微の一端が洪水によるものだとは。2023/03/17
晴天
2
やはりこれだけの面積、人口の広大な領域が、分裂する時期はあったにせよ、一体性を持つ存在と認識されてきたのは特異なことだ。思想書と歴史書と木版印刷は偉大だ。2023/02/25
