その虐殺は皆で見なかったことにした―トルコ南東部ジズレ地下、黙認された惨劇

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その虐殺は皆で見なかったことにした―トルコ南東部ジズレ地下、黙認された惨劇

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  • サイズ 46判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309228136
  • NDC分類 316.826
  • Cコード C0036

出版社内容情報

トルコのジズレでクルド人数百名が虐殺されたが国際社会はこれを黙認した。なぜ見捨てられたのか。その真実に迫る渾身の力作。

内容説明

「沈黙した者は、私の弔いに来させるな」。2016年、トルコでクルド人数百人が地下に閉じ込められたすえに虐殺されたが、国際社会はこれを黙認した。絶望の叫び声を聞き取り、それを掻き消した構造に迫る画期的な力作!

目次

第1部 対テロ戦争の間で(世界の週末の風景;和平交渉に託された希望)
第2部 人々は地下から助けを求めていた(叫び続けた七十九日;あれは息子の手よ;仲間たちは生きながら焼かれた;唯一のカメラだから残る)
第3部 語る遺骨、耳ふさぐ国際社会(遺骨は伝える;国際社会は沈黙した)

著者等紹介

舟越美夏[フナコシミカ]
福岡県生まれ。上智大学ロシア語学科卒。1989年共同通信社入社。秋田、福岡、北九州各支社局を経て、97年から金融証券部、経済部。99年外信部。2001年からプノンペン、ハノイ、マニラ各支局長を歴任し、その間にカンボジアの元ポル・ポト派最高幹部、アフガニスタン戦争、スマトラ沖地震津波、ミャンマーの反政府デモ、ベトナムの枯葉剤被害などを取材した。09年に本社に戻り、外信部、デジタル編成部に所属する傍ら、世界各国で取材。米オバマ政権誕生に尽力した若者ら、チェチェン紛争に派遣された元ロシア軍特殊部隊兵士、米軍グアンタナモ収容所の元収容者、中国政府の弾圧に焼身抗議したチベット人少女の母親ら、テーマは多岐にわたる。19年共同通信社退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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itokake

20
20年前、トルコに半年滞在しながらあちこち旅行した。当時よく聞いたのが「ギュネイドーウ(南東)には行くな」。トルコ人も外国人旅行者も、みんなが言ってた。その南東部ジズレで2015年~16年、トルコ軍が自国民を虐殺した。私がトルコを去ってから約10年後に、乳児から70代までの市民20人ほどがスナイパーに殺害された。恐ろしいのは、これが初めてではないこと。1937年のデルスィムでも同様の悲劇が…。国際社会は沈黙。EUはトルコに大量のシリア難民を受け入れてもらったから。日本でこの本が出版されたことを誇りたい。2023/01/26

ののまる

19
2016年トルコ北部のジズレで、クルド人数百人が幼児も含めて地下に閉じ込められ生きながらに焼かれ、スナイパーに狙撃されて虐殺された。大統領エルドアンは中国のウイグル人弾圧に対して抗議したが、自国ではクルド人をテロリストとして虐殺し中国と首位を争うほどジャーナリストを拘束している。それ以上に衝撃なのは、国際社会がシリア難民を受け入れてくれているトルコに対して、この虐殺を黙殺したこと。トルコは難民問題の国際会議のホスト国。日本にもクルド難民は多く逃れてきているが、日本政府は一人も難民認定をしていない。2021/01/27

lily

12
「ジャーナリストの刑務所」と称されるトルコで起こったクルド人虐殺事件。「山岳トルコ人」として基本的人権を得られないクルド人に対し、強権的なエルドアン政権は一方的な虐殺を遂行する。この行為に対しEUはシリア難民の受入れに協力的なトルコを非難できない。政治ゲームに翻弄されるクルド人の苦悩はいかばかりか。「地獄とは私たちが苦しんでいる場所ではない。苦しんでいるのを誰も見ようとしない場所のことである」とはいわれるが、まさにここが地獄そのものであろう。トルコではアラブ人が少数派であるのは当然だがハッと気付かされた。2022/07/25

Tom

10
2020年11月刊。著者は元共同通信記者で海外取材において数々の実績がある。本書は2016年トルコ南東部の街ジズレで起きた、トルコ政府による数百人に及ぶクルド人虐殺の記録である。遺体の損傷が激しかったり、トルコ軍が遺体をゴミに捨てたりしたので正確な数を把握するのが困難。正直、あまりの痛ましさに読んでいて何度も泣きそうになった。というか泣いた。外だったから花粉症のフリしてごまかしたけど。同時に、2024年3月現在日本で吹き荒れる猛烈なクルド人ヘイトが頭をよぎり、怒り、恥、やるせなさ等の感情が湧いてきた。→2024/03/04

ぱと

10
絶望の中でも誇り高く生きる人々がいる。 知らなかった世界に興味が持てた2023/07/17

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