出版社内容情報
日本人の精神史の中で気にされてきた鬼を、神との対、怨霊との関連、山谷に駆逐された人びと、鬼門という角度などから本質的に考察。
目次
第1章 鬼のクーデター―あずまえびす、ヤマトに叛逆す
第2章 怨霊は鬼か―鬼となる怨霊、ならぬ怨霊
第3章 鬼を祀る神社―温羅伝説と国家統一
第4章 女が鬼になる時―舞い踊る夜叉
第5章 ヒミコの鬼道―神の道と鬼の道
第6章 鬼門という信仰―都人の祟り好き
第7章 異世界のまつろわぬ民―山人・海人・平地人
第8章 鬼の栖―縄文神への追憶
著者等紹介
戸矢学[トヤマナブ]
1953年、埼玉県生まれ。國學院大学文学部神道学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
57
本来の鬼は大和朝廷に逆らい征服された民の事を蔑んで言ったことなんだろうな。私達が思い浮かべる、角のある鬼は能楽から生まれたとは知らなかった。もう少し関連書籍を読みたい。2021/03/01
イトノコ
35
図書館本。鬼の出自とはなんなのか、あのビジュアルはどこから来たのかを解説。/以下、自分なりの解釈。日本古来の言葉である「おに」は「かみ」と同義であり、縄文人にとって霊峰などの信仰の対象。転じて、それを信仰する縄文人も指すようになった。彼らは大和政権=弥生人から征討される対象であった。一方、「鬼(き)」は大陸伝来の概念で死者を指す。それが大和政権における権力闘争の犠牲者の怨霊と結びつき、ネガティブなイメージとなった。鬼門信仰もここに由来する。続く2021/01/26
インチ気になる
12
疎外された末に「まつろわぬ民」=祭りに関わらず、まつりごと(政治)から距離を置かざるを得なくなった人々は、その恨みが怨霊となった鬼と重ね合わされ体制に従う側からは安易に白黒をつけられる悪者として葬られてしまう。もし祭りが天岩戸の神話(アマテラスを引きずり出す騒ぎ)に由来するなら、鬼の血筋が祭りに参加しないのは当然とも思えるが、それでも鬼を祀る祭りが存在するという事実には戸惑いを覚える。こうした鬼や神の由来をもって「日本人」を一括りにするのは難しい。2026/02/24
naolog
12
図書館にて。ふと高田崇史の本で読んだ内容だなーなんて思いながら。縄文の民は、農耕の発展とともに追いやられてしまい、その構造はまつろわぬ神となっていくのでしょうね。しかし、現代の鬼の姿(牛の角に虎の服)は鬼門=丑寅からの連想にすぎないとはうっかりしていましたなぁ。そしてその正反対の南西=坤(ひつじさる)から正の方向に申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)になるとは…桃太郎のような御伽噺でも鬼封じしているとは気付けなかった。2021/11/27
カゲツナ
7
ヒミコのことや御霊信仰、カンナビ信仰などいろいろと興味深い話を知ることができてよかった。面白かった。 『縄文の神』についても気になる。機会あったら読んでみようかな。2019/06/29
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