スピリチュアル国家アメリカ―「見えざるもの」に依存する超大国の行方

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309227399
  • NDC分類 147
  • Cコード C0022

出版社内容情報

19世紀アメリカで起こったスピリチュアルブームを切り口に、新たな視点でアメリカの歴史と現在を読み解く画期的な一冊。

稲垣 伸一[イナガキ シンイチ]
著・文・その他

内容説明

オバマとトランプを生んだこの国の奇妙な本質。19世紀以降、熱狂的ブームとなったスピリチュアル信仰を手がかりに、ユートピア社会を目指すアメリカ精神を解読する、まったく新しい試み!

目次

日本とアメリカ、二つのスピリチュアリズム
第1部 アメリカン・スピリチュアリズムの諸相(アメリカン・スピリチュアリズム;スピリチュアリズム流行前夜;スピリチュアリズム流行の背景―なぜ一九世紀半ばか?)
第2部 スピリチュアリズムと社会改革(スピリチュアリズムと奴隷制度廃止運動;スピリチュアリズムと女性;フリー・ラヴという改革)
第3部 天上の世界と地上のユートピア(スピリチュアリズムとユートピア思想;理想の男女関係を求めて―シェイカーとオナイダ・コミュニティ;ラディカルなスピリチュアリズムとダークなユートピア)
理想社会を幻視する―現代アメリカの社会問題

著者等紹介

稲垣伸一[イナガキシンイチ]
1963年茨城県生まれ。明治大学大学院文学研究科英文学専攻博士前期課程修了。実践女子大学文学部英文学科教授。専攻はアメリカ文学・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

17
現代日本のスピリチュアルが個人の欲望や恐れと対峙しているのに対し、アメリカのそれは社会に向き合おうとする、という導入部から惹き込まれる。ただし分析の対象は専ら19世紀の米社会だから、今の日本と単純に比較できるものでもないだろう。奴隷制が残り女性には財産権も参政権もなかった当時、社会正義の実現を目指す突破口の一つがスピリチュアリズムだった。霊の世界は公正な理想社会とされ、これを現世にも実現することが求められたのだ。霊媒の力を借りて女性の権利が主張された時代。これは確かに面白い。2026/03/25

kenitirokikuti

13
著者は19世紀アメリカ文学研究者。いま日本で流行しているスピリチュアリズムはパーソナルでレジャー的なものだが、アメリカでのそれは映画『ゴースト』『シックス・センス』のように俗な〈社会派〉な色彩を浴びる▲奴隷制度廃止運動 Abolitionism とスピリチュアリズムは並行して起こっている。交霊会や異言の祈祷会などは変則的ながら女性に発言権を与えていた。そういや、ペンテコステ派方面の祈祷って交霊会と似てたなぁ2018/08/26

佐倉

8
19世紀米国におけるスピリチュアリズム…後世の僕たちは往々にしてそれを愚かさとか過ちの源泉、失敗の歴史として読む傾向があるのは否めない。しかしこの本の意図はそこでは無く、当時の人々が本気で社会問題に向き合った結果スピリチュアルに接続していたのだ、ということについて検証するところにある。死亡率の上昇傾向や既存の権威の弱体化、奴隷や女性の人権問題が意識に登り始めるなどの諸問題について、人々は必死に思想や行動を練っていたのだ。フェミニズムとスピリチュアリズムの関係、フーリエ主義をもっと深堀りしたくなった。2022/12/11

cocolate

5
読む前に想像したのとまったくちがう展開に驚きました。これが読書の醍醐味なのか。スピリチュアルと女性の自由や平等の社会問題との関係が出て切るとは思いもよらなかった。2018/09/30

hideko

2
スピリチュアルは理想の国を造るため。 実験国家は面白い!2019/01/01

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