出版社内容情報
未だ魅力をかき立てる新選組。細かい新事実にも事欠かない。つねに新選組の実際を明らかにする第一人者による、現在最高の新選組論。
【著者紹介】
1957年東京生まれ。明治大学文学部卒業。著書に『忠臣蔵101の謎』ほか。
内容説明
歴史の真実は細部に宿る!新選組の実態は血塗られた剣戟だけではない。まだ明らかにされていなかった、警備の日常の、こまごまとした実際に、新選組を知る醍醐味がある。斯界の第一人者によって新たに掘り起こされた、新選組の動きと隊士たちにまつわる報告書。
目次
第1章 江戸・京都の新情報(芹沢鴨の墓―残されていた写真;虎徹とカステラ―名家番頭の戦慄;天然理心流試衛館道場―日常と内そと ほか)
第2章 傍証新選組(斬罪のブラフ―新選組に五日間拘束された男;新選組を斬る―剣豪渡辺昇の回想;屯所の神様―剣術集団が祀った神君像 ほか)
第3章 その後の新選組(一二三三三の義―新選組剣士、戊辰の長州に死す;人斬り半次郎の疵跡―ある新政府軍兵士の戦記から;ある幽霊譚―伊東甲子太郎降臨す ほか)
著者等紹介
伊東成郎[イトウセイロウ]
1957年、東京生まれ。新選組、幕末維新史研究家。明治大学文学部史学地理学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
93
読友さんのレビューに誘われて。カバーにもそそられる。『歴史の真実は細部に宿る!』の帯にも。真実かどうかは判断できないが、とにかく資料・参考文献の量が半端じゃない。真実かどうかよりもそこからの溢れる『新撰組愛』が好きなんだ私!(笑)日本人は新撰組と忠臣蔵が好きなのは間違いないね。まだまだ色んな角度から知りたい、読みたいものです。2017/07/28
ポチ
59
読友さんより。新選組好きならば初めて読む面白い話に嬉しくなるはず。それにしても参考文献の多さには驚いた(^^)2017/06/18
こばまり
53
帯惹句にある、歴史の真実は細部に宿るの通り、筆者が丹念に集めたエピソードが多々披露されておりファンには堪らない一冊。特に感慨深かったのは周辺の人々の、その後の人生。時折新選組の存在が蜃気楼のように立ち上る。2018/06/17
Die-Go
48
新選組の最新版集遺伝と言った趣。知らなかった話が多く、興味をそそられた。多少眉唾ものなところも、なきにしもあらずだが。★★★☆☆2017/06/01
り こ む ん
45
ちょっと、ちょっと、おつまみ的な話が一冊に。幻の将軍武術上覧。家茂が新撰組を気にかけていた事実。土方が槍を使って戦ったことが有るとは、ちょっとビックリな話。近藤の最期に惚れた女の子の話は、ほろりとしつつ、人生をも変えた近藤の最期がどれだけイイ男だったのかと、想像してしまう。まだまだ、埋もれている資料もあるだろうし、今後の研究に期待!2017/05/07