黄金結界―甲州埋蔵金の呪いに挑む

加門 七海【著】

河出書房新社（1999/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 306p／高さ 20cm
• 商品コード 9784309223575
• NDC分類 210.04
• Cコード C0021

内容説明

ＴＢＳ金曜テレビの星「封印された謎の黄金幻の甲州金山」完全決着篇！！闇の日本史に迫る歴史ノンフィクション。陰陽師・安倍晴明の五芒星魔方陣、武田の隠し金山…彼らが黄金によって、封印しようとしたものは何か！？埋蔵金の在処は、ここだ。

目次

陽之巻（或人曰；山中秘相；金山幻論）
陰之巻（狗金伝説；鉱山秘録；呪金術；南無妙見大菩薩）
黄金之巻（金筋見立図；三狗神）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[まさ]

全国各地にあるだろう埋蔵金伝説の中でも最大級らしい甲州金山を巡る加門氏のノンフィクションでした。聞き込みをし遺構を探索し武田家の時代に思いを馳せていく流れにワクワクしながら、なんだか話が広がり広がり…。歴史にとどまらず地理の分野、民俗学の視点も加え、呪術も。おもしろく読みました。

2023/08/11

[つらら＠道東民]

自然災害が多いのに埋蔵金らしき物、痕跡などが見つかった話を聞かないなと思っていたので、興味深かった。金にたいする古代日本人の考察なども面白い。昔の日本て金より銀のほうが、価値があると考えてましたよね。関係あるのかしら。そして一番驚いたのは、90年代でもクダ狐が存在しているとの証言。侮れないわ、村人って。

2013/05/16

[ひまり]

小説かなと思ってましたが、実際に山梨の地下に眠っているであろう埋蔵金を巡る千年を超える"謎"の解明に加門さんが挑むお話でした。さすがの知識と好奇心と粘り腰で、どんどん話が広がって、とんでもなく壮大な「呪い」で、背筋が薄ら寒くなる結末でした。色んな歴史や日本人の死生観や思想が絡んでややこしいですが、親切に解説してくれてるので、物知らずな私でも最後まで興味深く読めました。

2017/05/28

[まる]

埋蔵金探しというと、ひと頃のテレビ番組の盛り上がりを思い出し余り興味がわかなかったが、内容は埋蔵金をきっかけにした民俗学的内容で、これまたとても勉強になった。

2017/02/21

[みっく]

今までまったく読んでいなかったフィクション以外の加門さんの作品を。あー、埋蔵金が出ないのは、な結論が結構面白かったです。

2015/12/23