内容説明
東西紋章の歴史と文化、図像の類似と相異。ヨーロッパと日本にしかない“紋章”とは。それぞれ独自に発展した“紋章”と“家紋”の興味つきない比較のなかに、紋章世界のおもしろさを探る。紋章の魅力を豊富な図版で紹介。
目次
紋章は武具から始まった
武具から誇示的存在へ
紋章の色
紋章図形
骸骨もある具象図形
ディファレンシングとは
紋章の組み合わせ
紋章の継承と加増紋
ヨーロッパの紋章と日本の紋章の交流
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れどれ
4
「ヨーロッパの紋章」の研究者だからって、いくらなんでもこれじゃ比較にならない、というほど「日本の紋章」の検証が疎かにされている。そもそも紋章という呼び方、鋳型、定義づけ自体西洋ありきの視座で話が進められきっているため、同列に語ろうとするほど無理が目立ち、牽強付会もいいところで、まったく正視に耐えなかった。2018/03/25
びっぐすとん
3
図書館本。専門的で初心者には難しく、時々意識が・・。ユーラシア大陸の両端(欧州と日本)で同時期に紋章が発生しながら関連性がないことや、それなのに意匠に似通った点があるなど興味深かった。個人か家か、具体が抽象か、同じ紋章でも目的の違いがはっきりしていて、欧州における紋章は日本の家紋以上に個人の財産として重きをなしている(実印みたいなもの?)と感じた。しかし紋章作成のルールが厳しい!これじゃ作成するのも大変だし、違いを見分けるのはもっと大変。ルール違反の特例が沢山あるのも道理。あれ?我が家の家紋は何だろう? 2016/05/30
Akito Yoshiue
1
日本の紋章の図版が少なかったのが残念だが、説明自体はとてもわかりやすかった。2015/02/06
bvbo
0
紋章について。ヨーロッパと日本。☆☆☆2014/11/27
わをん
0
資料用。ヨーロッパと日本にしか紋章は無かったんですね。言われてみればそうですが驚きました。2012/08/12