内容説明
大正デモクラシー下の日本列島を吹きぬける熱狂的なアインシュタイン旋風―。身に危険のせまる欧州をあとに遙かな旅にでた時代の寵児と大正日本の出会いの衝撃―大正11年。プリンストン大学に眠る「訪日日記」を遂に発掘して現代史と伝記の空白を埋める感動的ノンフィンション。第3回サントリー学芸賞受賞。
目次
プロローグ アインシュタイン伝の空白と『訪日日記』
第1章 日本上陸
第2章 ベルリンにおけるアインシュタイン
第3章 日本への旅―揺れる決断
第4章 大正時代の世相と「相対性」
第5章 一般講演と学生たちとの交歓
第6章 人間アインシュタイン
第7章 間奏曲―ラテナウ暗殺とハルデン証言の衝撃
第8章 アインシュタインの日本文化観
第9章 別れの日(アインシュタイン伝における空白の部分;アインシュタイン訪日日程表)