内容説明
20歳にして大学寮を飛び出し官許にあらざる私度の修行僧となって山野に分け入った、若き日の久修練行と反抗の日々を中心に、知られざる空海の姿を大胆に描く、弘法大師空海伝の決定版。
目次
第1章 讃岐の真魚―空海誕生
第2章 爰に一の沙門あり―修学と出家
第3章 膠漆の執友たり―若き私度僧・空海
第4章 待つこと久し―入唐求法とその前後
第5章 停滞する水は腐敗する―帰朝後の空海と最澄
第6章 われ永く山に帰らん―入滅と、滅後の空海
補章 山に遊びて仙を慕う―密教と道教の周辺
弘法大師略年表