感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mahiro
10
彼女のライバルのモンテスパン夫人の魅力も描かれている、華やかで我が儘才気に溢れ誰も思いつかぬアイデアで宮廷を華麗に彩る王には必要な存在だった。マントノンが王の妻になった頃は太陽王の治世の後半、ナントの勅令の廃止など翳り行く王朝を陰から支えて行く。彼女は本当に子供が好きで庶子や王家の子供達を実の子のように愛育するのが印象的だった。彼女の設立したサン・シール女学院も先進的で貧しい貴族の女子に宗教ではなく当時としては女性に必要と思われなかった語学や文学的素養を教えし知性を育もうとした、最後まで飽きずに読める作品2020/04/26