死者たち

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死者たち

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  • サイズ 46判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309209371
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報




【目次】

内容説明

歴史をさまよう死者たちの見る夢を描いた、現代ドイツ文学の到達点。1932年。ハリウッドに対抗して“映画の枢軸”を同盟しようと目論む甘粕正彦により、日独合作映画の制作が始動した。若き映画監督エミール・ネーゲリは、不穏な空気を濃くするベルリンから日本に送り込まれ、異国の地をカメラ越しに見つめる。映画に野望を託すふたりの男の欲望は、やがて国家と美の危うい結託に呑み込まれていく―。現代ドイツ文学最重要作家が描く、歴史幻惑小説。ヘルマン・ヘッセ賞、スイス書籍賞受賞。

著者等紹介

クラハト,クリスティアン[クラハト,クリスティアン] [Kracht,Christian]
1966年スイス生まれ。作家、脚本家。1995年『ファーザーラント』でデビュー。再統一後のドイツをめぐる旅を描いたこの作品は、新たな世代の作家の登場として大きな話題を呼び、1990年代ドイツ語圏文学の代表的作品となる。その後、数多くの小説および旅行記を発表し、『帝国』(Imperium、2012年)によりヴィルヘルム・ラーベ文学賞、『死者たち』(Die Toten、2016年)によりヘルマン・ヘッセ文学賞、スイス書籍賞受賞。ほかに映画脚本も手掛ける。著作は30か国以上で翻訳され、同時代作家としては異例なほどに研究も進められている

〓田梓[タカタアズサ]
1986年東京生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。ドイツ学術交流会奨学金により、テュービンゲン大学大学院に留学。現在、千葉大学大学院人文科学研究院助教を務める。専門はドイツ語圏現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

gu

4
第一部が一番面白かった。思っていたのと違ったというか、帯の「ナチス政権、勃興前夜。ハリウッドに勝利すべく始まった日独合作ホラー映画の撮影は、次第にファシズムと官能の不気味な熱を帯びーー」というところに達しないまま梯子を外された感がある。そちらを意識せずに読むべきだった。この流れでハリウッドに消費される女性の悲劇を差し込まれてもと思ってしまった。文体は好き。2025/12/14

ジャン

4
実在の登場人物や出来事、過去の文学や映画をそのまま持ってきたり大胆に改変したりしながら、それらをつなぎ合わせて一つの物語をたちあげているという意味では、確かにポストモダニズム文学的な位置付けになるかとは思ったが(あとそれぞれの登場人物の結末も)、帯に書いているような映像や文化による戦争がどう書かれるのかを期待していた身としては、その手前も手前で終わってしまうので物足りなかった。そこが成就しないというのもまた狙いなのは理解するけども。2025/12/08

三月うさぎ(兄)

1
渾身の訳者解説に反して(反してないか)、爆笑小説である。ゴダールが小津に乗り移って撮った映画を後半で出てきたチャップリンが台無しにする。そんな作品です。わからんなこれじゃ。三日ほど感想の書き方を考えたんだけど、どうにも難しい。間違いなく面白いし、爆笑。冒頭から切腹撮影で始まるのが実に外したジャポニズムみたいなんだけど、もしかしたらイシグロの方がズレた日本観なのかもしれないと思うくらい妙にしっくりくる日本。歴史改変ものと紹介されているけど、そもそもこんな歴史があるわけないし、→2025/12/21

biwacovic

0
甘粕正彦と、スイス人の映画監督がハリウッドに対抗して日独合作の映画を制作しようとする歴史改編小説。チャップリン、フリッツ・ラングも登場。詩的な文章、幻視される過去、入り混じる現実と虚構が、まさに無声の映像詩を見ているような感覚をもたらす。映画、権力、ファシズム、大衆・・・全ては繋がり、残酷な結末へ向かい、残るのは死者たちばかり。素晴らしい。2025/12/06

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