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内容説明
風呂に入らないのも、ゴミ屋敷になるのも、お金を借りまくるのも、支援を拒否するのも、すべて母なりの理由があった―。
目次
第1章 母が突然やってきた(母の上京;母の日常 ほか)
第2章 母のトラブル処理班になる(恐怖心;部屋から出てきたたくさんのあるもの ほか)
第3章 母は、どう生きたいのだろう(狂った人が救われる世界への憤り;甘えすぎた人生の先に待つもの ほか)
第4章 真っ当に生きることは、かくも難しい(変わらない日々、変わらざるをえない自分;そして母は入院した ほか)
第5章 そして母は逝った。(最後の、入院;生命力の弱まり ほか)
著者等紹介
リー・アンダーツ[リーアンダーツ]
大阪府生まれ。現在、福祉関係の仕事に従事。趣味は歌唱と飲酒。夫はAV監督。座右の銘は「死なへん死なへん」。都内で不定期に“オルタナティブ福祉”という座談会を開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千穂
23
金銭管理能力なし。名前を知っている程度の人から借金を繰り返す。何ヶ月も入浴しない。家はゴミ屋敷。これは大人の発達障害では済ませられないな。とても1人で生活は無理。家族だけで面倒みるのも難しい。そんな母を手助けした2年間の記録。なかなか壮絶。 2024/09/10
ぽけっとももんが
11
これはホラーだ。この母親はいったいどうやって日々を過ごしていたのか。料理も掃除もせず風呂にも入らず、請求書は踏み倒しありとあらゆる知人に無心する。年金を著者が管理するようになるまでどうやって生活していたのだろう。著者は1人で抱え込まず親戚や知人に話し、福祉を頼り相談できる、そこがすごいのだと思う。思うような支援が受けられないにしても。ところでわたしはこれ、翻訳本だと思ってました。裏表紙に梅干しののったお弁当と箸のイラストがあったのであれれ?と思ったら冒頭から「わたしは大阪に生まれ」だったよ。2024/01/12
ゆうき
9
大人の発達障害と診断されたが、認知症や精神疾患などミックス障がいだった方なんだろうか?ゴミ屋敷に住み、お風呂にも入らず、名前だけ知ってる様な知人にまで借金を繰り返す。親子だから、たった1人の母だからと懸命に福祉や医療と繋げようと踠くが上手くいかないもどかしさ。。とにかくしんどい本だった。娘として何とか母親を支えようと過ごした日々はお母さんにとって幸せな時間だったと信じたい。2024/07/09
びかごん
7
様々な問題を抱える母親と娘。切っても切れない関係だけど、振り回されるのはたまらない。 母が亡くなって何年たっても寂しくてたまらないが、今、好き勝手に遊んで歩ける自由を貰ったと思って感謝している。2023/12/10
りょう
6
まともな社会生活を送れないゴミ屋敷の住民の母親を東京に引き取って2年間、予想をはるかを上回るとんでもないことが連日起こります。それでも、娘ならなんとかしなきゃならないのでしょうか?仕事しながらそんなことできない、勝手に作った借金や損害を肩代わりすることだって、できやしない。これって娘としてどうしたらいいのか!?あんまりな展開に白状なあたしは、愕然とします。ほんとにどうしたらいいんだろう。2024/05/29