出版社内容情報
中国当局が危険とみなした言論はどのように抹殺されていくのか――コロナ禍、大きな話題となった『武漢日記』を軸に、その知られざる実態を詳細に記録した衝撃のノンフィクション。
著者情報
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)現代中国文化研究科教授。方方の『武漢日記』英訳版訳者。中国現代作家の作品の翻訳を多数てがけ、中国映画に関する著書もある。
内容説明
コロナ禍、たった一人の作家が綴った「日記」をなぜ中国当局は「危険」とみなし、弾圧したのか―2020年1月、新型コロナウイルス蔓延により封鎖された中国の大都市・武漢。その渦中で著名な女性作家・方方がブログで発表した『武漢日記』はコロナ禍の希望として、中国国内で称賛され、毎夜更新が待ち望まれた。しかし、国際出版のニュースを機に一転、苛烈な批判とネット攻撃にさらされ、ここ数十年でもっとも長期的なヘイトキャンペーンへと変貌した。『武漢日記』とその著者、さらには英語版訳者も標的とされた生々しい記録の一部始終、知られざる実態を詳細に綴った衝撃のノンフィクション。
目次
プロローグ 発端
評判になった日記
翻訳とウイルス
書名への攻撃
放たれたネット荒らし
魔女狩り
方方がポップカルチャーに?
さまざまな武漢日記
不思議な感覚
理由
教訓
エピローグ 光明
著者等紹介
ベリー,マイケル[ベリー,マイケル] [Berry,Michael]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)現代中国文化研究科教授および中国研究センター長。中国現代作家の作品の翻訳を多数手がける。台北金馬映画祭など多数の映画祭で審査員も務めている
竹田純子[タケダジュンコ]
同志社大学文学部英文学科卒業。ノンフィクションのほか、ウェブサイトやマーケティング資料などの翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。