出版社内容情報
島は天国だ。地獄でもある―古今東西、風変わりな歴史を持つ55の島を美しい地図と共に収録。「ドイツのもっとも美しい本」賞受賞。
内容説明
孤島で人は、化け物になる―。暴力、恐怖政治、侵略、奇習、自然破壊…広大な世界では“点”にすぎない辺境の島々が、「人とは何か」を語り始める―。実在の島を取り上げた話題書が、大幅な増補・改訂を経て再び日本上陸。「もっとも美しいドイツの本」賞受賞。
目次
北極海(孤独(ウエジネニア島)
ベア島 ほか)
大西洋(セント・キルダ;昇天島(アセンション島) ほか)
インド洋(サン・ポール島;南キーリング諸島 ほか)
太平洋(ナプカ島;ラパ・イティ島 ほか)
南極海(ローリー島;デセプション島 ほか)
著者等紹介
シャランスキー,ユーディット[シャランスキー,ユーディット] [Schalansky,Judith]
1980年、旧東ドイツ、グライフスヴァルト生まれ。作家、ブックデザイナー。大学で美術史とコミュニケーション・デザインを専攻。文・地図作製・装幀のすべてが著者自身の手による『奇妙な孤島の物語―私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう55の島』で「もっとも美しいドイツの本」賞とドイツデザイン賞銀賞を受賞した
鈴木仁子[スズキヒトコ]
1956年、岐阜県生まれ。名古屋大学文学部卒業。椙山女学園大学教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ロア
15
何度見直しても大西洋には見えないのに「イギリス」「大西洋」って書かれてるから、本当に訳が分からなくて半泣きになった。完全に自分の頭がおかしくなった。。。と本気で思った。絶望感でいっぱいになった。もしかして、これが巷でささやかれてるマンデラエフェクトってやつ?!ってちょっとドキドキした。2022/07/12
たいこ
7
無人島に奴隷を置いてトンズラしたり、遺伝子が偏るから色盲の人が多かったりなど、こんなことが本当にあったの!?と驚く、人の歴史が詰まった55の島。読んで思うのが、人間は地球にいらんかったなぁ…。2023/10/17
salvia
4
「はじめに」に東西ドイツの学校用地図の比較などがあり、著者の地図への深い思いを理解することができる。遮断された陸の孤島・旧東ドイツに生まれ、「地図帳を指でなぞってする旅が習い性となっていた」。55の孤島の物語とその美しい地図。例えば「セント・ヘレナ島」は、簡潔ながらも情景が目に浮かぶような描写で、ナポレオンの死を語る名文だと思う。地図の表記にも強いこだわりを感じ、火山や珊瑚や鳥の糞がつくった島の地形を読み取るのが楽しかった。2024/10/04
maishilo
2
めっちゃおもしろい どうやって探してきたのかわからないエピソードのオンパレード 幻滅諸島とか色覚異常者が多すぎる島とか島っていろんなこと起きるんだな…となる2024/11/19
きょうたん
1
行ったことないし、一生行くこともないから、読んで楽しむ!2023/02/07