ゴールドフィンチ〈3〉

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ゴールドフィンチ〈3〉

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  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309207094
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

かつての友との再会が、またもその運命を狂わせてゆく――「21世紀のディケンズ」と称された、ドナ・タート11年ぶりの大作。

ドナ・タート[タート,ドナ]
63年、ミシシッピ州生まれ。92年の処女作『シークレット・ヒストリー』でデビュー、世界的ベストセラーに。3作目の本書で2014年、ピューリツァー賞(フィクション部門)受賞、『タイム』誌「最も影響力のある100人」に選出。

岡 真知子[オカ マチコ]
翻訳家。訳書に、ドナ・タート『ひそやかな復讐』、アリス・ホフマン『七番目の天国』、バーバラ・T・ブラッドフォード『運命の貴公子』、セバスティアン・フォークス『シャーロット・グレイ』など。

内容説明

8年後、天才家具職人ホービーのもとで骨董ディーラーとしての道を歩みはじめたテオはある日、かつて身を寄せたバーバー家の長男ブラットと出会った。そしてバーバー家の変わり果てた姿を目にする。一方で、骨董店の顧客から何度も届く手紙に、テオは焦りをつのらせる。運命は残酷で、生きるとは災難なのかもしれないが、この世界から退却するわけにはいかない―寡作の世界的ベストセラー作家による11年ぶりの超大作、第3巻。

著者等紹介

タート,ドナ[タート,ドナ] [Tartt,Donna]
1963年、ミシシッピー州グリーンウッド生まれ。1981年、ミシシッピー大学入学。1982年にバーモント州のベニントン・カレッジに移籍、ブレット・イーストン・エリスらと親交を深める。1986年、ベニントン・カレッジ卒業。1992年発表の処女作『シークレット・ヒストリー』(吉浦澄子訳、扶桑社)でデビュー。ジェイ・マキナニー、ジョン・グリシャムといった作家たちをはじめ多くの批評家から絶賛を浴び、世界的ベストセラーに。2002年、『ひそやかな復讐』(岡真知子訳、扶桑社)を刊行

岡真知子[オカマチコ]
翻訳家。東京藝術大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

121
一巻の時には主人公の年齢から、もう少し元気な成長物語かと思って読んでいたら…。立ち直るということは難しいものだな。著者は、予期せずテロにあって突然に最も身近な大切な人を失い、立ち直れない人を見てきたのだろう。立ち直ったと見えて深く傷ついたままの人達を。深い傷が少し治っても、またその上から何度も傷をえぐられる想いをしなくてはいけないのだろう。著者はどういう形で主人公に救いを与えるのだろうか。それにしても、アメリカにおける麻薬の蔓延(これが小説だとしても)には驚く。2017/01/10

starbro

110
ワールドシリーズを観戦しながら、3巻も快調に一気読みしました。NY青春・恋愛編といったところでしょうか?「転」の巻としては、あまりドラマがなかったような気がします。いずれにしても、どういう結末を迎えるか楽しみな最終巻に突入します!2016/11/03

どんぐり

78
美術館爆破テロで母を亡くしたテオの成長物語3巻目。1巻に比して、読むスピードが鈍化している。まだまだ没頭するには程遠いと思っていたら、残り1冊。ニューヨークに戻った少年は26歳で、骨董屋の共同経営者になっている。麻薬とインチキ商売に手を出し、感心しないことばかりだ。すべての原因は美術館から持ち出したあの絵画にあるのか、親友ボリスの再登場によって話しが大きく動き出す。テオとボリス、そしてピッパ、次の4巻でいったいどういう展開になるのか。しばらくまた時間を置いて読むことにする。2016/10/19

ちょき

59
3巻目を読了した。ず〜っとどん底だ。母親を爆破テロで失った報われない少年テオ。復活の時勢は随所にあったものの、人生で最も光り輝くべき結婚期が来ても、うじうじうじうじ。もう何も起こらないか?ひたすらこの叙情詩が続くのか?完全に薬物中毒である。ちょっと離れたと思ったら勝手に人間関係にヒビを作り自ら薬物にはまっていく。そんな停滞感に包まれた中盤、急転直下、あの!ボリスと再会してしまうのである。そして物語がついに疾走を始め、この物語が絵画ミステリーであることを思い出すのである。最終巻へ。2016/10/07

ヘラジカ

37
決して大仰ではないが、繊細で気持ちを入れ込んでしまう程に魅了されるドラマ。あらゆる芸術を用いて装飾されたディテール。堅実だが流麗な文章。これらの要素によって、この小説は「モダンクラシック」というに相応しい作品であることを証明している。2巻の感想で「親しき友人になりそうな本」だと書いたが、少し違った。本に恋をするということがあるならば、この小説にこそその表現を使いたいと思う。2016/07/28

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