出版社内容情報
時代を超えて心に響く、世界の詩のアンソロジー。詩の景色をオールカラーで描き、すべての詩の原典をつけた決定版!
【著者紹介】
1954年生。『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクスン』(上・下)で日本翻訳文化賞を受賞。著書に『翻訳教室』他、訳書にポール・オースター『幻影の書』他多数。
内容説明
エミリー・ディキンソン、ラッセル・エドソン、ルイス・キャロル…名翻訳家・柴田元幸が選び抜いた英米詩を英語・日本語の対訳で味わう大人の絵本。時代を超えて心に響く世界の詩のアンソロジー。
著者等紹介
柴田元幸[シバタモトユキ]
1954年、東京生まれ。アメリカ文学研究者、翻訳者。前東京大学文学部教授。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、エドワード・ゴーリーなどアメリカ文学の訳書多数
きたむらさとし[キタムラサトシ]
1956年、東京生まれ。イギリスと日本を行き来しながら両国で絵本作家、イラストレーターとして活躍。ハーウィン・オラムとの共作『ぼくはおこった』でマザーグース賞、絵本にっぽん賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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kanata
22
色んな人の英詩について、選者の柴田元幸が翻訳、きたむらさとしが絵画訳をそれぞれ担当するという企画。そのコラボは画面にも鮮やかで、興味そそられる一方、一筋縄ではいかない。翻訳の柴田氏をして「難しい」と言わしめるものばかりなのである。かみ砕いて理解するまで時間はかかるけど、惹かれるものもある。ナサニエル・ホーソーン【アメリカン・ノートブックス】の娘は別人になって帰ってきたかの疑念や、T・S・エリオット【猫に名前をつけるのは】の猫には3つの名前があるという猫の仕草から想像する観察眼には、ふむふむ。2018/08/12
7petit
17
こんな贅沢な一冊、手元に置かないでどうする!と延滞を重ねて図書館に返却。書店での偶然の出会いを楽しみにしたい。2015/11/22
zumi
14
ベスト日本語訳は、スチュアート・ダイベック「風の街」。ベスト絵画訳は、チャールズ・シミック「ミイラの呪い」。ショーン・タンの絵本やエドワード・ゴーリーのねじくれた文章(結局のところ柴田元幸訳ですが)が好きな人は是非。どのページをめくっても惚れ惚れする。2014/11/22
sasa-kuma
13
「本当の翻訳の話をしよう」で、さらりと柴田氏が紹介していた本。気になったので、図書館で借りてきました。原文と柴田元幸氏の翻訳ときたむらさとし氏の絵でワンセット。きたむら氏も英語が堪能なので、ひとつの原文にふたつの翻訳という解釈が面白いなぁというのが、気になった理由。ルイス・キャロルに影響を与えたナンセンス詩人のエドワード・リアのページが好き。ゴーリーとの共著の絵本があるみたいなので、読んでみよう。2019/08/24
pandakopanda
12
図書館本。世界の詩のアンソロジーだそうで、左ページに英語の原文、右ページに日本語訳という構成です。日本語訳のこのかんじ、どこかで読んだことあるなぁって思っていたら、柴田元幸さん、エドワード・ゴーリーの作品でも翻訳してましたね。きたむらさんの絵も詩によって、全く雰囲気が変わって面白かったです。2014/12/02