出版社内容情報
猛暑の村に大雪が降る。レーニンの遺体を買い取って記念館を建設するため、超絶技巧の見世物団が結成される。魔術的リアリズム巨編。
【著者紹介】
1958年、中国河南省の貧しい農村に生まれる。20歳で解放軍に入隊。在軍中に河南大学と芸術学院を卒業。2004年に軍を離れ、作家生活に専念。『堅硬如水』で魯迅文学賞、『受活』で老舎文学賞を受賞。現代中国を代表する反体制派の作家。
内容説明
真夏に大雪が降った年、障害者ばかりの僻村・受活村では、レーニンの遺体を購入して記念館を建設し、観光産業の目玉にするという計画が始動する。その資金を調達するため、村人たちの中から超絶技能を持った者が選抜され、旅の一座を結成する。飛ぶように走る片脚の青年、下半身不随の刺繍の名手、微かな音も聞き分けるめくらの少女…。激動の20世紀を背景に繰りひろげられる狂躁の日々。想像力と現実が混淆する魔術的物語。中国社会の矛盾を撃つ笑いと涙の大長篇。フランツ・カフカ賞受賞。
著者等紹介
閻連科[エンレンカ]
1958年中国河南省の貧しい農村に生まれる。高校中退で就労後、二十歳のときに解放軍に入隊し、創作学習班に参加する。1980年代末から小説を発表し、92年には軍隊文学の新しい地平を切り開く中篇『夏日落』を発表するが、発禁処分となる。その後、精力的に作品を発表し、2003年、中国で「狂想現実主義」と称される本書を発表し、老舎文学賞を受賞。2005年には雑誌に発表された長篇『人民に奉仕する』が二度目の発禁処分。その後も、エイズ村を扱った長篇『丁庄の夢』(2006)は販売差し止め。2001年中編『年月日』で魯迅文学賞を受賞。2014年にはフランツ・カフカ賞受賞
谷川毅[タニカワツヨシ]
1959年生まれ。名古屋経済大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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