内容説明
2011年に生誕90年を祝った実在するぬいぐるみ、クマのプーさん。その誕生から現在まで丹念に追った初めての「プーさん伝」。20世紀初頭にイギリスのおもちゃメーカー「ファーネル社」が製作し、ミルン夫妻が息子の誕生日プレゼントに購入した一体のテディ・ベアの伝記。
目次
あるクマの誕生
一歳のバースデー・プレゼント
ムーン、ブルー、ダフ、ヌーの紹介
彼らがとても小さかったとき
ウィニー・ザ・誰?
プーさんと仲間たち
ロンドンのおでかけ
ハートフィールドの我が家
プー横丁
彼の指は風のようにページを吹き渡る
勢いに乗ろるプー
停滞期
戦争と平和
アメリカとエリオット・グレアムの時代―移民たち
スターのプーさん
里帰り
混乱
プー横丁にたった店
慈善家プーさん
ネット検索―「プーグル」
ぼくを忘れないで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Heart
17
コロンとした体つきが可愛らしいクマのプーさんの原点はテディ・ベア。(*^^*)プーさんの伝記で、歴史の教科書みたいで楽しかった。(’-’*)♪クリストファー・ロビンが実際に存在していた事を初めて知った。驚きの連続で、貴重な写真も見られて嬉しかった。(*^^*)プーさんを益々好きになって、愛しく思いました。(*´ー`*)♥2015/10/26
さるる
11
ミルンの『くまのプーさん』のモデルのぬいぐるみがまだ現存することにびっくりしました。写真で見るとけっこうしっかり者の印象。世界中から愛され大切にされている存在のプーさんが、身近な人たちには困惑を与えていたとは胸の痛い話です。作者や持ち主の腕の中から飛び出して、いろいろな場所でいろいろな人とかかわり時を重ねてきた世界一有名なテディベア。自分のこれまでの人生をプーさん自身が語るとしたらどんな物語になるのでしょうか。2014/02/13
くさてる
7
童話「クマのプーさん」には、モデルになった実際のぬいぐるみが存在している。そのぬいぐるみの辿った運命および周辺の人々の談話をまとめた内容で、面白かった。けれど、この物語を理解するには、実際のモデルとなった作者の息子、クリストファーの自伝を読んだ方が良さそう。一つの童話がどれほどの人々に影響を与えるか、というテーマは面白いものでした。2013/11/06
Humbaba
6
くまは本来人間にとって脅威であった。それは、現代であっても変わらない。しかし、そのような危険なくまも、テディベアとなれば話が別である。それは脅威の対象どころか、人々にとって非常に重要な仲間となった。子供だけでなく、多くの大人をも魅了する存在であり、多くのコレクターもいる。2013/10/09
森博嗣作品が好き
4
今ではすっかりディズニーの黄色い「くまのプーさん」でお馴染みですが、本家はイギリスのテディ・ベア! 本当に実在した子供クリストファー・ロビンとクマの縫いぐるみ達のお話をお父さんが絵本にしました。 世界中で知られることになったプーさん達の歴史書です。 「うーん、クリストファー君、有名になっても、お金持ちになっても幸せになれる訳ではないのね~?!」っていうのが感想^^; (マイケル一家程ではないけれど・・・?!)2013/06/06