出会い

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  • サイズ B6判/ページ数 226p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309205885
  • NDC分類 954
  • Cコード C0098

内容説明

ラブレー、ドストエフスキー、セリーヌ、カフカ、ガルシア=マルケス、フェリーニ…クンデラが愛する小説、絵画、音楽、映画を論じた、決定版の評論集。

目次

第1部 画家の乱暴な手つき―フランシス・ベーコンについて
第2部 実存の探査器としての小説
第3部 ブラックリストあるいはアナトール・フランスに捧げるディヴェルティメント
第4部 完全な相続への夢
第5部 多様な出会いのように美しく
第6部 彼方
第7部 わたしの初恋
第8部 シェーンベルクの忘却
第9部 原‐小説『皮膚』

著者等紹介

クンデラ,ミラン[クンデラ,ミラン][Kundera,Milan]
1929年チェコスロヴァキア生まれ。67年、小説『冗談』で注目されるが、68年の「プラハの春」以降、全著作が国内で発禁となる。75年にフランスに亡命。81年に同国の国籍を得る。現在もパリに住み、フランス語で執筆活動を続けている

西永良成[ニシナガヨシナリ]
1944年富山県生まれ。東京大学フランス文学科卒業。現在、東京外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

長谷川透

4
馴染みのない画家や音楽家の名前や作品が登場したが、それによって読書の意欲が削がれることもなかった(それどころか、知識を得たいという意欲を駆り立ててくれた)。それと同時に、ドストエフスキー、トルストイ、ガルシア=マルケス、ダニロ・キシュ、フラバルなどの僕の既読作家についても書かれており、興味深く読ませて貰いました。2012/01/27

itsumiKshi

1
フランシスベーコンに始まる画家や音楽家小説家哲学者といったあらゆる文化人に対するエッセイ集。登場する文化人はドストエフスキーやトルストイなど誰もが知っている人からシオランやダニロキシュなど、文学オタじゃなきゃ知らなそうな人まで。わかる人に関しては何が言いたいのか分かるのでよいが知らない人については自分の無学を思い知らされる2017/05/17

ponkts

1
A を主題に据えて B の話に移り、まったく関係ない C の話を始めたかと思えば A に結びつけた上で回帰する、これを小説の中でメタ三人称的にやる(たとえば、登場人物たちが生きるストーリーラインとは別の時間尺度で、寓話や歴史上の人物についての文章を偶数の章に挟むなど)と、とても高尚な物に思えるのだが、これをエッセイという形で読むと、何だか飲み屋で管巻いてるオヤジの話を延々と聞かされているような気分になってくるのだった。いや、そんな低俗な喩えは的外れで失礼極まりないことなのは分かっているのだが......。2014/01/22

novutama

1
絵画、音楽、そして文学とクンデラ先生が愛してやまない芸術への論考。莫大な遺産を引き継ぎつつ、控え目に新たな試みを付け加えることこそが、真の芸術であると定義する、クンデラ先生の力強い反ポストモダン主義宣言。やがて自らの遺産を継ぐ者も必ずや現れると、確信しているように読める。芸術、特に小説への揺るぎない信頼がその根底にあるのだろう。2012/05/13

Seiren Kohiyama

0
単純に、これまでの作品の解題として読めます。面白いです。もう小説は書かないのかな。2014/02/11

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