著者等紹介
イジョンミョン[イジョンミョン]
雑誌社と新聞社で15年記者として働いた後、『千年後に』で小説家デビュー。2006年、『景福宮の秘密コード―ハングルに秘められた世宗大王の誓い』(原題『根の深い木』)が、韓国でベストセラーとなる
〓淵弘[ベヨンホン]
東京都生まれ。通信社や週刊誌記者を経てフリージャーナリスト・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おたま
45
世宗(セジョン)大王治下の朝鮮、王宮である景福宮が舞台。世宗は、集賢殿という学問所を作り、そこに出生や身分に関係なく学士を集める。それまでの儒教を中心的に学び、政治に関与している派閥(経学派)がある一方、世宗は実学も重視する。農学、医学、算学(数学)、天文学、印刷、図書館といった、現実に役に立つ学問に携わる学士も多く集まっている。その実用学派の学士が、次々に殺害される連続殺人事件が発生する。誰が、何の目的でこの連続殺人を行ったのか?兼司僕(事件の捜査官)たるカン・チェユンは、事件の真相を追いかける。2025/10/05
崩紫サロメ
22
本書→ドラマ版(根の深い木)→再読中。思った以上にいろいろなところをドラマ版の設定で上書きしていたようで(笑)、初読のようにドキドキしながら読んでいる。チェユンもカリオンもムヒュルも、原作こうだったのか、と。先日読んだ『星をかすめる』同様、主人公が探偵をして殺人事件を追っていく展開。多分私は作者の文体や論の展開がとても好きなのだろうなあ、と改めて感じる。ドラマ版の脚本家がまた好きなのでどちらがいいとは言いにくいが、別物として二度おいしい作品。2021/03/11
Porco
14
ハングルを中心に、世宗による韓国文化の中華文明からの独立の模索がテーマ。なので、韓国ではヒットしたそうですが、日本人はあまり興味がないかもしれません。2016/07/28
みちみち
6
チャプターごとに横になぜか筋書き?要点?が書かれていて、読む前からどんな展開になるか分かる…なぜ?w分かりやすいけど必要ない気がする…まぁまぁだけど手が止まるかも…ハングルを作るにはこんな事件が起きてたなんて知らなかった!下巻でいよいよハングルが出てくるのかな?2015/01/11
Yukitita
5
再びのマイ韓流ブーム。先月ソウルで訪ねた景福宮がタイトルにあったので、手に取る。『風の絵師』の著者と知り、期待して借りた。面白くて、どんどん先に進む。不可解な殺人が、王の宮殿で起こり、主人公がその担当に任ぜられる。身分の低さから中々真相にたどりつけないが、ひたむきに追求するチェユン。明といかに良好な関係をたもつことが重要な朝鮮にあって、民の幸せを願う第4代世宗と真理を追求する学士たち、従来の儒学を第一とし更に既得権を守るために、新たな動きを阻止しようとする両班、商人との攻防。チェユンを応援しながら読む。2016/06/08
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