内容説明
表題作ほか、死者たちのための灯火が、ひとつ、またひとつと消えていくのを目撃した少女の恐怖を描く「灯火を盗んだ男」、思春期の少女の性愛に対する深層心理を浮かび上がらせた「眼鏡の男」「天使の通り」など、夢想と現実のあいだを自在に行き来する「子ども」を主題とした傑作を収録。夫モラヴィアと並んで戦後イタリア屈指の作家の自選作品集。
著者等紹介
モランテ,エルサ[モランテ,エルサ][Morante,Elsa]
1912~1985。ローマ生まれ。幼いうちから童話や詩などの創作を始める。37年、評論家デベネデッティの紹介で雑誌に短編を寄稿。41年、作家アルベルト・モラヴィアと結婚。同年、短編集『秘密の遊び』を出版。48年、長編小説『嘘と魔法』でヴィアレッジョ賞、57年には『アルトゥーロの島』でストレーガ賞を受賞。20世紀イタリア最大の作家のひとりとされている
北代美和子[キタダイミワコ]
1953年、東京生まれ。上智大学大学院外国語学研究科言語学専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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