感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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14
表紙からインパクトが大きいが、内容は民俗学、医学、歴史等々様々な角度からのアプローチで膨大な資料を元に書かれた論文である。がやっぱり読んでる私が男性なので理解しずらい2021/08/24
K K
6
良書。太古は男女平等であり東洋の宗教では神のように崇められていた。西洋は女性に寛容で、東洋は逆に遅れているという通念があるかもしれないが宗教では逆。 アンネの日記に性的描写があったこと、最初読んだ幼かったわたしの脳裏にも焼き付いているが今改めて読むと衝撃。 ハイエナの出産はすごい。メスがあらゆる権利を握る動物の世界はいいですね。草食化とか言われているが人間情け無い。ダメなオスを厳しいシステムがある動物の方が高等かも。 ポリネシアに生まれたかった。 男社会にうんざりしていましたが非常に感動しました。2018/03/24
unknown
5
名器、もとい名著だと強く感じた一冊。決してこの表紙のインパクトにアテられたのがキッカケで手に取ったわけではない…というと嘘になるが、読み終えた頃には何とも襟を正される思いがした次第。表紙のインパクトに惑わされてはいけない。古今東西の数多の資料をもとに、多角的かつアカデミックに「世界の起源」たるヴァギナを掘り下げる。言語学的、生物学的、解剖学的、文化的視点での展開や、愛液やフェロモン、オーガズムについてのトピックまで、神秘的、官能的側面にとどまらないアプローチは読みごたえ抜群、目からウロコがこぼれる。2012/08/21
unknown
4
内容の一例 ●女性の下腹部と生殖器のクローズアップを描いたギュスターヴ・クールベの油彩画「世界の起源」(1866年)の存在●悪魔祓いの一種としてスカートを捲り上げ陰部をさらす行為●一見して殆ど見分けがつかないハイエナのオスのペニスとメスのクリトリス●現在では「性的に」使われることが多いバイブレーターは、19世紀末から20世紀初頭の頃はヒステリー治療など「医学的な」役割として使われていた(当時の家庭用電化製品の通販カタログに載るくらい一般的なシロモノだった)…などなど、興味深いトピックが次々と出てくる。2012/08/24
ソウ
3
これはすごい本だ。助平な気持ち80%で読み始めたが、そんな動機が恥ずかしくなる真面目さ。宗教・文化・地域・生物学・構造・機能等ありとあらゆる側面から、女性の生殖器を研究。宗教やニセ科学の影響で、生殖器と性的快感に関しては長らく間違った知識を植え付けられてきた(女性が抑圧されてきた)ことがよく分かる。ただ、この表紙・タイトル(原題のままでいいのに)な上、中も太文字見出しが大体それ系の言葉だしやたらと図や写真が多いので、他人の目が気になって電車じゃ読めない。2015/06/05
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