内容説明
時代時代の読みを追う、鮮烈な驚き。森、木こり、狼、老婆…彼女のマントの下には家族、道徳、成長、老化、そして性愛といった、人間の永遠のテーマが隠されている。数百年間、語りつがれてきた、世界で最も有名で、残酷で、エロティックなおとぎ話の謎を解く。
目次
はじめに 赤ずきんにマントを着せて
第1章 小さな赤ずきんちゃん―狼に食べられた少女
第2章 小さい赤ずきん―道に迷わぬように
第3章 おばあさんのお話―成熟への通過儀礼
第4章 ホットな赤ずきんちゃん―うぶで騙されやすいベービー
第5章 待ち構える狼―野獣の腹のなかで
第6章 狼達の一群―赤ずきんはメス狼になるか
第7章 帰ってきた赤ずきん―異性衣服嗜癖の狼
第8章 赤ずきんの折檻―おとぎ話のフェティッシュ
第9章 映画『フリーウェー』―不条理との闘い
エピローグ ジキルとハイドのように