赤ずきんちゃんはなぜ狼と寝たのか

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309203720
  • NDC分類 388
  • Cコード C0098

内容説明

時代時代の読みを追う、鮮烈な驚き。森、木こり、狼、老婆…彼女のマントの下には家族、道徳、成長、老化、そして性愛といった、人間の永遠のテーマが隠されている。数百年間、語りつがれてきた、世界で最も有名で、残酷で、エロティックなおとぎ話の謎を解く。

目次

はじめに 赤ずきんにマントを着せて
第1章 小さな赤ずきんちゃん―狼に食べられた少女
第2章 小さい赤ずきん―道に迷わぬように
第3章 おばあさんのお話―成熟への通過儀礼
第4章 ホットな赤ずきんちゃん―うぶで騙されやすいベービー
第5章 待ち構える狼―野獣の腹のなかで
第6章 狼達の一群―赤ずきんはメス狼になるか
第7章 帰ってきた赤ずきん―異性衣服嗜癖の狼
第8章 赤ずきんの折檻―おとぎ話のフェティッシュ
第9章 映画『フリーウェー』―不条理との闘い
エピローグ ジキルとハイドのように

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ターキー

4
時代とともに変化していく赤ずきんちゃん。なにが彼女をそうさせたのか?絵本での赤ずきんちゃんの物語しか知らなかったので、社会の変化に連動して様々に姿を変える様がとても興味深かったです。2014/07/08

乱読家 護る会支持!

2
さて、、、本来、おとぎ話とは、言葉の意味が理解できない子ども時代に、社会というもののモデルを教えて、現実世界に参加するための準備をさせてくれて、生涯にわたる教訓を授けてくれるもの。 そう考えると、、、現代の幼児用のアニメ、アンパンマンや機関車トーマス、ミッキーマウス、ドラえもんなどは、子ども達に社会を学ばせるための物語になっているだろうか? 世の中の綺麗な面だけをみせたり、また逆に負の側面を誇張して見せていないだろうか?、、、 と、いろいろと考えてみました。2021/04/18

さちこ

2
最初の方は、なるほどなるほどーと読んでたんだけど、後半になるとえげつなかったですわ。おもしろかった2009/11/14

yumani

1
最近、思わぬところから『桃太郎』や『三匹の子豚』を《語り合う》機会があった。我々世代の子供の頃は悪者退治は当たり前。一方、現代の高校生は「エッ!殺しちゃったの?グロい〜」と。どっちもどっちといえ、おとぎ話に感じてきたまやかし。それは《子供の為》と限定されてきたから?そんな時、身も蓋もないタイトルのこの本に出会う。ちっとも可愛くない!誰もが知る『赤ずきん』がここまでいわくつきだったとは!いや赤ずきんも歴史や社会と共に《進化》した。作者はそんな女性論を書いた。しかし男性が訳すと事情はより複雑で私には難解。 2023/05/02

コウみん

1
結構、興味深い内容でシャルルの赤ずきんとグリム童話の赤ずきんの比較から見る社会文化論。 弱い女性を象徴する赤ずきん。そんな赤ずきんを狙う狼は男性の性的欲求として表現した「赤ずきん」。 澁澤龍彦のシャルル・ペローの研究も出たように「赤ずきん」を見る観点は時代によって変わっていく。 2020/09/13

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