内容説明
プルースト、ワイルド、ミュシャ…数々の芸術家をも魅了した、大女優サラ・ベルナール。彼女は「神秘の窓」と謳われたひとみと「黄金の声」で、「フェードル」から「椿姫」まであらゆる役をこなし、世紀末からベル・エポックまで長期にわたり、世界的な名声を欲しいままにした。人並みはずれた豪奢な生活、そして恋愛偏歴―スキャンダラスな伝説を身にまとい、不幸なき栄光の道をひたすら走りつづけた彼女の本当の素顔とは?サラの華麗な生涯にサガンの熱い夢を託した、架空の往復書簡による伝記ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
23
ミュシャのことを書いてある本には必ず出てくる名前、サラ・ベルナールをフランソワーズ・サガンが書いている。架空の書簡のやり取りといった形式。女優として有名なサラ・ベルナールですが、スターとして美術家や作家を虜にする。サラ・ベルナールを一生演じていたようにも思えた。2018/07/24
逢日
2
フランスの伝説的女優サラベルナール。大好きなサガンが書いてる!と、勇んで手に取ったが、往復書簡の形を取っていて、やや感情移入しにくい。普通の伝記の方が読みやすかったなーと思う。2021/02/20