内容説明
わたしはみんなが嫌いだった。学校に友だちは一人もいなかったし、欲しいとも思わなかった。昼下がりの光が目に痛い。わたしは吐きたくなった。最高傑作。自伝的長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
桜もち 太郎
16
自伝的小説であり、ブコウスキーが幼年期から成人になるまでの真実を真っすぐ思いのままに書く綴った小説。主人公のヘンリー・チナスキーは厭世的で社会や大人を全く信用していない。何に対しても興味が持てず酒と喧嘩に明け暮れる。表現方法が暴力しかなかったのだろう。しかし「そのうちいつかこのおれもおまえたちみんなのようにしあわせになってやる、今に見てろよ」との反骨精神もある。だから憎めない。大恐慌で仕事もない、不安定な生活。最後は日本による真珠湾攻撃で幕を閉じる。小説を書くことで心を癒していたのだろうと感じた一冊。→2026/02/10
esk
1
1930年代のロス、大恐慌と戦争の始まり、アメリカ人の圧倒的な貧困 大人になるのは早すぎて、子供でいるには遅すぎた 父親の暴力、ドイツ系アメリカ人、醜悪な顔、皮膚病、本との出会い、そして喧嘩 生活習慣をよく観察している、動作、言葉遣いを 性の葛藤、少年時代のほぼ大半を占める性との葛藤と対人関係 金持ちと貧乏人の対立 希望がない、けれどくたばっていながら、生きていくということ ドヤ街での暮らし 仲間達、個性的な奴らとの交流 酒との出会い、そして酒浸りの日々のはじまり 2019/05/09
borug
1
”HAM ON RYE”を”くそったれ!少年時代”としてしまうのは気になる。内容から考えてというのが理由だとしても荒々しいタイトルが目を引くとしても。2015/10/13
じーづー
0
私をポケットに入れて、の作者の自伝的小説ということで、なるほど、彼は子どもの頃からひねくれていた ひねくれ少年がそのままひねくれ爺さんになったのだと合点がゆく しかし嫌な感じじゃない 自分勝手でもあるし暴力的でもあるし酷いこともするしされてるし…だが、嫌な奴じゃない ひとによっては下品で嫌いになるかもしれないが私は割と好きだ 彼の鋭い描写。素直さ。 他の作品も読んでみたくなった2025/05/24




