内容説明
神話、宗教、芸術、国家、革命。あらゆる幻想にひそむ恐怖と性の関係をえぐり出し、大学闘争、ベトナム戦争、中東戦争など60年代から現在にいたる時代を戦いぬいた女の歴史を軸に、タナトスの政治からエロースの政治への道を提唱する。性と暴力の根源的関係を掘り下げるセクシュアリティの文明論。
目次
第1章 エブリマンズ・ポリティックス―暴力の民主化
第2章 死の英雄―最古の職業
第3章 愛死思想―宗教・哲学・美学
第4章 公的テロリズム―男の国家
第5章 ウォーガスム―革命の陶酔境
第6章 代用テロリスト―デーモン・ラヴァーの女
第7章 破滅への憧れ―私の辿った道
第8章 “生きるというのがどんなことか、男にはわからないのよ”―中東からの報告
第9章 恐怖の正常化―仲間の人質にあてた手紙
第10章 恐怖を超えて―エロースの政治を