内容説明
殺人とエロス、倒錯の愛と死…。ジュネが描く、目くるめくもう一つの“悪の世界”。映画「ケレル」原作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Erika
2
ジャン・ジュネの作品は初めて読んだが難解だった。時系列的が滅茶苦茶でストーリーは有るようで無い。前半で既に「???」となり、最後まで読み切ったら何となく理解出来るかと思ったけれどそうでもなかった。有名な「花のノートルダム」や「泥棒日記」などを先に読んだ方が良かったのかもしれない。そもそもこの本自体あまり読む人が少ないのか、この本についてネットで検索してもあまり情報が出てこない。読んでいる間はずっと迷宮に迷い込んでいる様でかなり疲弊した。この本だけが難解なのか、これが著者のスタイルなのか、、、。2024/12/10
uchiyama
1
「作者の役割は、特殊な現象のなかの普遍を表示することだ」と言うジュネの、まず、具体的で特殊な行為や身振りそのものがあって、その理由など、後から来るものにすぎない(しかも、これまた特異な理屈を構成する)こと、そしてその「流れ」にこそ普遍が宿ること、この世を支配している、理由や原因ありきとする抽象的で嘘くさい「方針」とは転倒したその形に、魅了されます。霧の中に突然姿を現す男たちのように。映画のショットがそうであるように。「われわれは、ある身振りにおいて素晴らしい奇跡を示す異様な細部を、夢とよぶことにしよう」。2024/03/25
yodogawa03
1
素晴らしい。2020/05/15
ソニックゆうすけ
1
港町で繰り広げられる、男色、殺人、盗み、暴力。今だったらアンダーグラウンドな世界観。2016/07/30
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