感想・レビュー
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燃えつきた棒
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アジャールは、この作品でシャルル・フーリエが『産業的協同社会的新世界』で書いた二十歳の若者と八十歳の婦人の恋愛の問題を取り上げているようだ。 ジャン、二十歳、タクシー運転手兼《いのちの電話》のボランティア(どう見ても刑務所帰りにしか見えない面構えの)。 マドモワゼル・コラ、六十五歳、もはや容色の衰えた元シャンソン歌手。 親子よりも歳の離れた二人の恋、さてどうなることやら。 そして、《いのちの電話》の代表、「ソロモン王」とはいったい何者なのか?/ 大江健三郎『同時代ゲーム』に大苦戦中の僕なのに、なぜか→2025/03/21