エレガンス

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309039749
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

東京大空襲×洋装女性連続不審死
実在した警視庁の写真室所属巡査と〝吉川線〟を考案した鑑識第一人者による傑作ミステリー!
戦争で、空襲でどうせ死ぬ。
それなのに、どうして殺人事件を追うのか?
空襲が激化する1945年1月、警視庁でただ一人、ライカのカメラを扱える石川光陽。写真室勤務である彼の任務は、戦禍の街並みや管内の事件現場をフィルムに収めること。
折しも世間では、女性四名の連続首吊り自殺が報じられていた。四人は全員、珍しい洋装姿で亡くなっており、花のように広がったスカートが印象的なため“釣鐘草の衝動”と呼ばれ話題となっていた。
ある日突然、警視庁上層部から連続する首吊り事件の再捜査命令が光陽にくだる。彼と組むのは内務省防犯課の吉川澄一。光陽が撮った現場写真を見た吉川は、頸部索溝や捜査記録の重要性を説く。自殺説に傾く光陽に対し、吉川は他殺を疑っていた。
捜査が進む中で、四人の女性にはある共通点が判明。激しさを増す空襲の中でも、光陽と吉川による必死の捜査が続き、吉川は決然と捜査の意義を語る――。
「犯罪を見逃すのは、罪を許容することと同義です。空から爆弾を落として罪なき人々を殺している行為を容認することと同じなんです。我々は、許されざる行為を糾弾する役目を担わなければならないんです」
 さらに光陽と吉川の前に、戦時中でも洋装を貫く女性の協力者が現れる――。
本作は、統制下という世界によって自分が変えられないようにするため、美しくありたいと願う、気高い女性たちの物語。
戦後80年、次世代へつなげたい著者渾身の記念碑的小説!


【目次】

内容説明

東京大空襲×洋装女性連続不審死。実在した警視庁の写真室所属巡査と“吉川線”を考案した鑑識第一人者による傑作ミステリー!

著者等紹介

石川智健[イシカワトモタケ]
1985年神奈川県生まれ。2012年に『グレイメン』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

128
歴史上の人物が探偵役を務めるミステリは多いが、東京大空襲の惨状を記録した石川光陽カメラマンとは地味だが面白いチョイスだ。しかも敗戦間近い空襲が続く東京で、吉川線の発見者吉川澄一を相棒に女性連続殺人の謎を追う設定の妙で読ませる。戦争という大量殺人の現場撮影が任務の石川は、悲惨な記録を残す仕事に苦しみながら死が日常化した時代に無名の女たちの生きた証を残そうと奔走し、空襲下で必死に撮影を続ける場面は息苦しいほどだ。しかし吉川の推理で見つけた犯人の動機はあまりに身勝手で、ミステリとしてのカタルシスは皆無だったが。2025/08/29

fuku3

21
2025.9.14読了。1945年1月、東京に初めての空襲。そんな中、女性の連続不審死が四件。洋装を纏いパーマネントを当てていた、首吊り死体は美しく"釣鐘草の衝動"と呼ばれた。警視庁の石川光陽巡査は、時節柄戦争の被害状況や事件現場の写真を撮る事が主な仕事であった。そこへ、内務省の技師吉川澄一が自殺説を疑い警視庁にやって来た。空襲が度々襲い、自分が東京が日本が疲弊して行く中で、「殺人犯を捕まえる」「記録写真を撮る」意味を次第に見失って行く。一方女性はいつ死んでもいい様に常に美しくあろうとエレガントを求めた。2025/09/14

本の蟲

15
B29の空襲が続く昭和19年東京。警視庁写真室の石川巡査は、元鑑識課長吉川技師と共に、洋装女性の連続不審死を捜査することに…。東京大空襲を撮影した石川光陽。〝吉川線”の提唱者吉川澄一。実在した二人を軸にしたミステリ。「華美な服装をする非国民」と白眼視されつつ、美と女性らしさを貫いた女性たちの強さ。死が日常になった世界で、事件捜査をする意味。敗戦間際の悲惨な日本。様々なテーマを内包した作品だが、わざわざミステリ仕立てにする必要あったのかな? 正直ページをめくる手まで重い2025/08/16

ほたる

12
面白い。ただそのひと言で片付けてしまうのは簡単だが、そうはしたくないと思う自分がいる。吉川線の考案者と写真室の巡査が追う女性の連続不審死。この時点で魅力に満ち溢れている。そしてこれが戦時下にあったこと。この時代を生き抜いた人々の強い想いからも目が離せない。登場人物たちの強い意志を伴って放たれた数々の言葉に胸を打たれる。2025/08/03

ダリル

7
警察官で写真家の石川光陽と“吉川線”を考案した吉川澄一。実在の人物を絡ませたミステリ。しかし、それ以上に戦時下の人々の生きざまが胸にくる。今と同じように生活を楽しむ人々。空襲に寝不足になったり、死がすぐそこにある日々。改めて平和に感謝する。2025/09/09

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