内容説明
繰り返されてきた被ばく者の泣き寝入り。そのループを断ち切る何か手立てはないだろうか。…核大国アメリカの人たちが事実を知らないままでは変わりようがない。事実を知り、当事者意識を持てば、アクションを起こしてくれるのではないか、と考えるようになった。(「プロローグ」より)
目次
プロローグ “おんちゃんたち”の無念を晴らしたい
1章 風下住民(ダウンウィンダー)の苦悩
2章 グラウンド・ゼロ
3章 「乳歯」が起こした奇跡
4章 サイレント・ヒーロー
5章 サイレント・フォールアウト
6章 アメリカでまだ続く「不都合な真実」
7章 私たちはみんなヒバクシャ
著者等紹介
伊東英朗[イトウヒデアキ]
1960年愛媛県生まれ。ドキュメンタリー映画監督/テレビディレクター。幼稚園教諭から2000年、テレビの世界に転じ、ドキュメンタリーを中心とした番組制作を行う。’04年、太平洋マグロ漁場で行われた核実験による被ばく事件の取材を開始。以降、毎年同テーマで番組制作を行う。’12年、’15年、映画「X年後」シリーズを劇場公開。’23年、映画「SILENT FALLOUT」を製作。国際ウラン映画祭(観客)、ハンプトン国際映画祭、セントルイス国際映画祭など、28の海外映画祭で評価される。第71回芸術選奨文部科学大臣賞、日本記者クラブ賞特別賞、ギャラクシー賞大賞、日本民間放送連盟賞最優秀賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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