内容説明
作者最高齢!102歳。驚きの160句。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
130
「さあ大変 メモしたメモが 行方不明」95歳「墓参り 楽しみなのは 道の駅」97歳「同窓会 今は無理でも 天国で」92歳「手も足も 動く今日も 生きておる」97歳「笑うなよ 君らも今に 通る道」95歳「百一歳 生きる手本と ほめ言葉」102歳「うまいもの 元気なうちに 食べておく」98歳 90歳以上のご長寿傑作選の超シルバー川柳!皆さんお元気そうで何よりです。 2024/12/19
新田新一
43
私は人間は生きているだけで素晴らしいと思います。まして健康で長生きすることは、本当におめでたいことです。90歳以上の方々の川柳を集めた本書を、わくわくした気持ちで読みました。「エレベーター自分の階を婆忘れ」のように笑えるものもあるのですが、しみじみとした味わいの句や感動する句が多い気がしました。例えば「母形見財布の小鈴五十年」は、可憐な鈴の音が聞こえてきそうな味わい深い句です。「手も足も動く今日も生きておる」は、97歳の方の句で力強さを感じます。図書館に常備してあるこのシリーズは、今後も読み続けたいです。2025/09/05
夜の女王
15
「もう夜か 今日一日何をした?」川柳作りました(笑)「冷たい世間 便座の温かさが身にしみる」世間様より冷たい便座もあります。「百均でこれいくらかと店員に」百円じゃないものもあります。「惜しみながら処分するハイヒール」94歳までよく持ちこたえた!「富士びたい薄毛白髪で富士見えず」曇ってるんです(笑)「さあ大変メモしたメモが行方不明」「エレベーター 自分の階を婆忘れ」「カギしめて杖を忘れてまた開ける」忘れることを笑い飛ばせる句に拍手!「左麻痺 右手があると幸感じ」素晴らしい前向きさ!2025/03/04
uran
7
なんて素晴らしい先輩方!励みになります。オリンピック名場面スペシャルも良かった。2025/01/08
がんぞ
4
被占領時代に少青年期を過ごし農業国から工業立国への転換、都市圏集中、男女平等化体験し大家族制崩壊の解放感ある90代/「…夫と死別五十年」昭和帝が89歳で亡くなったときの感想が聞きたかった/93女「一日の楽しみ一つたべること」91女「もう夜か今日一日何をした」「恋のかけら抱いて死ぬまで女です」「左麻痺 右手があると幸福感」/97歳母へ俺の仮作「五歳下の夫が逝って残高50万」「真夜中も2画面でFXしてた」「『女遊びしない』亡夫はいつも怒ってた」「年金が古希息子の給料の倍」「自分の歳は兎も角親戚の顔は忘れない」2024/12/26