出版社内容情報
【目次】
内容説明
令和イチ切ない殺人事件。2020年代、東京。孤独と愛憎に翻弄される少女たちの罪と罰、そして愛の行く先は―。少女たちのカリスマ2人、奇跡の競作小説集!2025年、夏休み最後の日。夜明けの秋葉原を舞台に2つの愛と裏切りが交錯する「場外戦」(斜線堂有紀)女1人でカードゲームショップに入り浸る百華。自分よりゲームに強く美しい少女が参入してきたことで、ある罪に手を染めてしまう。「怪物のまま生きてゆく」(桜庭一樹)中華屋の娘の水は、姉、幼なじみ、その彼女と楽しく日々を過ごすが、ある日、1人がビルの屋上から転落し―。…ほか、著者2人が決めた〈7つの条件〉をお題に書かれた計8篇(書き下ろし2篇)&あとがきを収録!
著者等紹介
桜庭一樹[サクラバカズキ]
1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞
斜線堂有紀[シャセンドウユウキ]
1993年秋田県生まれ。2016年、電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞しデビュー。21年『楽園とは探偵の不在なり』で本格ミステリ大賞(小説部門)候補。24年『回樹』で日本SF大賞最終候補、吉川英治文学新人賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
155
桜庭 一樹は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。斜線堂 有紀、4作目です。人気作家2人のマッチングですが、あまり相乗効果は感じられませんでした。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309032689/2026/07/03
星群
84
斜線堂さん、桜庭さんによる競作本。記憶にある限り、競作本って初めて読んだかもしれない。にしても、桜庭さんのネーミングセンスは安定の奇抜さですね。破天荒五月雨って、痺れるくらい惚れ惚れします。実在する『怪談』がキーワードになってる『自称犯人』からはじまる七つの条件のなかの2つが面白かったかな。作家さんの競作、面白い試みなので、第二弾も出ないかなぁ。2026/06/18
itica
69
おふたりの作家さんによる、予め7つの条件を決めて執筆された、それぞれ4編づつのマッチング競作(と呼ぶらしい)で、同じキーワードでも全く違う作品になるところが面白い。10代~20代の多感な女性のもろく傷つきやすい心、可愛さ余って憎さ100倍のような複雑で危うい行動の描き方が上手い。すべて読み終わる頃には、どちらがどちらの作品か曖昧になるほど溶け合っていた感じがする。おふたりとも最初の作品が特に印象に残った。 2026/06/06
yukaring
67
共通する「7つの条件」を織り込み、桜庭さんと斜線堂さんがそれぞれに紡ぎ上げる少女達の愛と殺意、切なくて哀しいクライムサスペンス。子供の頃にお寺に捨てられた少女は母親の残した手紙を頼りに母を探し続ける。母を知るかもしれない人物と出会った彼女は…『かわいそうに、魂が小さいね』少女が17歳のある日、自分の人生を壊した男。彼女の復讐とは…『その春に用がある』など。マッチング競作と言うらしいが、同じテーマで同じキーワードを使いながら、全く違うテイストに仕上がったお話を読み比べたり、キーワードを予想するのも楽しそう。2026/06/15
シャコタンブルー
57
二人の作家が「七つの条件」を設定して競作した八編の小説。条件は同じでも出来上がった作品は全く異なるのが面白い。競作と謳っているので、どちらかに軍配をあげると「かわいそうに、魂が小さいね」が印象に残った桜庭さんに。最後の「斜光のさす場所、七つの条件」は競作というよりも共作のように思えた。切ない話だが、ほんわりとした温かさに包まれたような気持ちになった。「あとがき」での互いをリスペクトしている心境を披露しているのが素敵だった。2026/06/21
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