内容説明
フランス留学時に家族・神父へ宛てた書簡ほか、文学への情熱をあふれ簡5通(1950年~52年)。
目次
1(“尊敬と友情のしるしに”;一・二・三;アラベスケ)
2(“新発見”遠藤周作書簡―フランス留学時の家族および神父への手紙(一九五〇~五二))
3(戦後文学と倫理;劇の本質とは何か―「文學界」一幕物特集のあいまいさ ほか)
4(シナリオの貧困;社会戯評的テスト ほか)
5(心あたたかな病院(1)―できる範囲で実現へ
心あたたかな病院(2)―実現へ協力の輪を ほか)
著者等紹介
遠藤周作[エンドウシュウサク]
1923年、東京生まれ。幼年期を旧満州大連で過ごす。神戸に帰国後、十二歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒業。50年から53年までフランスに留学。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア小説や歴史小説、戯曲、「狐狸庵もの」と称される軽妙洒脱なエッセイなど、多岐にわたる旺盛な執筆活動を続けた。55年「白い人」で芥川賞、58年『海と毒薬』で新潮社文学賞、毎日出版文化賞、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞、79年『キリストの誕生』で読売文学賞、80年『侍』で野間文芸賞、94年『深い河』で毎日芸術賞、95年文化勲章受章。96年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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