内容説明
2025年、三島由紀夫生誕100年。三島はなぜ自刃したのか―その政治と思想の核心を問い直す。海を二つに割るように、彼は逝った。
目次
エッセイ(古川日出男 海を二つに割るように、彼は逝った;佐藤究 死に向かってビルドアップされてゆく肉体)
対談 三島由紀夫にとって天皇制とは何か―禍々しいアナーキーとしての『文化防衛論』(赤坂憲雄×安藤礼二)
三島由紀夫政治論文選
インタビュー(保阪正康 三島由紀夫の自裁死が問うもの 楯の会事件と日本の近代;中島岳志 なぜ森田必勝なのか―三島由紀夫との距離からみえてくるもの;豊島圭介 いかに三島が死んだのかではなく、いかに三島が生きているのかを撮りたかった)
論考(大澤真幸 海を眺める老人;杉田俊介 三島由紀夫と橋川文三 ほか)
三島由紀夫論集(橋川文三 美の論理と政治の論理―三島由紀夫「文化防衛論」に触れて;吉本隆明 情況への発言 暫定的メモ;加藤周一 三島由紀夫―仮面の戦後派;鶴見俊輔 大衆文化としての天皇制をどう読むか)