- ホーム
- > 和書
- > 文芸
- > ブックガイド
- > 本を出したい人のために
内容説明
ファーストシーンは後に書け、十作って一書け、「設定の後出し」は禁じ手…etc.芥川賞作家が伝授する、実践的小説教室。
目次
1 ファーストシーンは後に書け―シーンと配列
2 時間芸術―小説の構造
3 十作って一書け―フィクション
4 ストーリーかヒーローか―人間像
5 神は細部で罰したまう―ディテール
6 無声映画のつもりで―会話
7 尾頭付きと切り身―短編
8 文は顔なり―文体
9 神様が降りてくる―発見としての創作
10 作者と読者の間には―読者の存在
著者等紹介
宮原昭夫[ミヤハラアキオ]
1932年、神奈川県横浜市生まれ。66年「石のニンフ達」で、第二三回文學界新人賞を受賞、デビュー作は芥川賞候補にもなった。68年「小舟の上で」で直木賞候補。72年「誰かが触った」で第六七回芥川賞を受賞。横浜文学学校や朝日カルチャーセンター「小説講座」の講師もつとめ、村田沙耶香らを育てた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さなお
4
勉強になった〜 自分で考えてて好きだと思った設定を書かないではいられないタイプなので設定は設定として隠しておけるようになりたいと思いました これを機にまた書いていきたい…2024/10/20
ぴかぴか
1
村田紗耶香氏の本を読みたいなとネットをググっていてこの本を見つけて興味をそそられて読んでみた。「作家が明かす小説の作り方」とあるがあるのだが、小説の読み方を教えてもらった。作家の言葉としてp177「自分の信念にゆさぶりをかけるために書く(遠藤周作)」「・・・大切なことは世界や人間を発見することだ(平田オリザ)」の文言がとても印象に残った。読書の楽しみが増えた気持ちだ。2024/12/07
satoshi0757
0
小説作法の本は文豪の書いたものも含め数々読んだが、この本が最もポイントを網羅し、かつ現代性が高いと感じた。新装版ということで版を重ねているのも普遍性が高いということであろう。2025/02/19
amegahare
0
小説の「作り方」と「書き方」とは異なる技術であり、本書は「小説の作り方」へのアドバイス本である。また、著者が記載している通り、本書はルールブックではなく、マニュアル本である。だから、気に入った部分を自分の中に取り入れていくのが良いと思う。本書は「小説」の考え方の根本的な部分を丁寧に解説されているので、私にとっては大変有益であった。シーンの描き方と並べ方や、ある事象を説明する場合と描写する場合で表現方法が変わってくる、など小説を書く上で躓きそうな箇所を予め知ることができ、大変勉強になりました。良書です!2024/12/15
やの
0
本を書くとはセンスばかりではないのだと知った。凄まじい日々の努力をされての一冊だと思うと、どの本も愛おしいではないか!大切に読もう。2024/11/12